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母乳のでる仕組みと乳腺炎の原因

始めに

可愛い赤ちゃんを抱き母乳育児真っただ中のお母さんと、お腹の赤ちゃんとつながっている妊婦さん、またこれから赤ちゃんをお腹に宿すであろう女性の皆さんに、おっぱいについてと、乳腺炎というトラブルがなぜ発症してしまうのかについてのお話です

おっぱいの仕組みと母乳

引用:乳房の断面図 原三信病院 図版参照 (クリックすると拡大します。)

おっぱい(乳房)の中は一体どのようなものなのでしょう。脂肪と筋肉組織だけ。

いえいえもうちょっと複雑です。中の組織は母乳の出口に近い方から乳頭、乳管洞、乳管、乳腺葉というものからできています。

乳腺の最小単位は、腺胞で、この腺胞が集まって腺房を形成し、腺房が集まって乳腺小葉を形成し、乳腺小葉が集まって乳腺葉を形成しています。乳汁(母乳)はここでつくられます。

乳腺葉乳汁(母乳)がつくられ、乳汁(母乳)は、乳管を通り、乳管洞に溜められるという仕組みになっています。

出産前は母乳が出ないのになぜ出産後は母乳が出るのでしょうね。それは、赤ちゃんがお母さんのお腹からでてくるとプロラクチンというホルモンが分泌されるからです。

それが母乳生産の合図になります。プロラクチンの合図でお母さんのおっぱいの中にある乳腺に働きかけ母乳をつくり始めます。

では、母乳の材料は何でしょう。それは、お母さんの血液です。真っ赤な血液が赤ちゃんのための母乳に乳腺組織でつくられる。人間の体は上手くできていますね。

乳腺炎てどんな症状なの

引用:乳腺炎時の断面図 図版参照 (クリックすると拡大します。)

症状は、始め押すと痛いしこりを感じます。その後、兎に角おっぱい全体がカチカチになり熱をもち腫れ痛くなります。

脇の下のリンパが腫れることもあります.進行すると発熱したりだるくなってしまいます。

家事をこなし赤ちゃんのお世話、或はその他様々なお仕事をこなす女性にとっは厄介なトラブルだな、と感じてしまいますね。

もしかかってしまったら、早めに医師の診察が必要です。

乳腺炎のおもな種類

「急性うっ滞性乳腺炎」「感染性乳腺炎」「慢性乳腺炎」があげられます。しかし「急性うっ滞性乳腺炎」と「感染性乳腺炎」は厳密にいうと分けられるものではありません。

「急性うっ滞性乳腺炎」から「感染性乳腺炎に」なると大変と頭にいれておきましょう。

「急性うっ滞性乳腺炎」について

授乳中のお母さんがかかる乳腺炎で多いのは急性うっ滞性乳腺炎がまずあげられます。

原因は

引用:急性うっ滞性乳腺炎図 図版参照 (クリックすると拡大します。)

急性うっ滞性乳腺炎が起きてしまう原因は、乳腺に母乳がたまり詰まってしまうためです。

これは出産後間もない頃、乳管が十分に開口していなかったり赤ちゃんのおっぱいの飲み方が少なかったり偏りがある場合起きることが多いです。

また卒乳や断乳するときなど授乳リズムの変化があるときもトラブルがおきることがあります。

悪化するとどうなるの

初期段階で処置をおろそかにすると化膿菌が乳管口から乳管に入り乳管炎をおこし、それが進行すると乳腺にまで及んでしまい実質性乳腺炎(感染性乳腺炎)になります。
【参考URL】

感染性乳腺炎、急性化膿性乳腺炎について

感染性乳腺炎で間質性乳腺炎というものもあります。

原因は

引用:感染性乳腺炎 断面図 図版参照 (クリックすると拡大します。)

間質性乳腺炎は、乳頭亀裂、表皮剥奪、噛み傷かきこわしなどの傷口から細菌が侵入してリンパにのって乳腺組織に感染した場合になります。

こちらは、赤ちゃんに乳歯が生え始めて、授乳の際噛まれることにより、かかることが多いです。

実質性乳腺炎も間質性乳腺炎も急性化膿性乳腺炎といわれます。

長引くとどうなるの

急性化膿性乳腺炎は、突然の悪寒や、38度以上の高熱がでます。

おっぱいは痛み、腫れあがります。感染が長引くと,膿がたまり膿瘍(のうよう)ができ、乳頭から膿がでてきます。

また、血液検査をする白血の増加がみられがます。原因菌は、黄色ブドウ球菌が多いです。ときに原因菌が耐性黄色ブドウ球菌であることもあるので進行前に早め対処と医師の診察が必要です。

慢性乳腺炎について

慢性乳腺炎は、特に授乳経験がなくてもかかってしまうことがあります。

症状は、急性化膿性乳腺炎ほど激しい症状はみられませんが、何らかのきっかけで、細菌が侵入し、膿瘍ができ排膿を繰り返すものです。

乳頭近くの乳管と、皮膚(乳輪部など)の間に炎症などによって生じてしまう穴瘻孔(ろうこう)を形成している場合が多いです。繰り返しになりますが女性なら誰でもかかり得る疾患といえます。

原因は

引用:慢性乳腺炎 隈病院 図版参照 (クリックすると拡大します。)

慢性乳腺炎の原因の多くは陥没乳頭、乳腺の形成不全などの要因が合わさりおこることが多くみられます。

また、まれに下着の擦れなどによって痒みがおこってしまい掻き傷から細菌感染をおこし、疾患を誘発することもあります。

慢性化する要因は

化膿性乳腺炎を一に度発症して瘻孔の切除をせず、抗生剤などによる保存的治療で瘻孔が残っているうちは、再発する可能性があります。

しかし、この膿瘍は、自壊するケースも多いことから、しばしば抗生物質の服用などでおさめ経過観察とされる場合が多くみられます。

今回はおっぱいについてと、乳腺炎と、乳腺炎トラブルがなぜ発症してしまうのか、というお話でした。おっぱいのトラブルちょっとおかしいなと感じたら早めにの医師の診察が大切ですね。

【参考URL】

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