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母乳が出る仕組みと母乳育児を継続する方法

「母乳が出ない。」こんな現実が多いことを知っている人はどのくらいいるんでしょう。私は、妊娠する前「女性は妊娠したら、自然に母乳が出るもの」だと思っていました。

しかし、母乳が出ると言われているハーブティーや母乳を出すためのおっぱいマッサージの広告の多さ、出産した友人が母乳が出ないことを悩んでいたことが私に危機感を抱かせました。

はたして私は母乳が出るのだろうか、と。

そんな危機感と疑問から母乳について勉強を始めました。

引用:旭川厚生病院  図版参照

母乳に関する広告の多さから、「できれば母乳育児をしてみたい」と考えている女性は少なくないと思います。

しかし、母乳に関する知識を得る機会が少ないため、母乳についての知識を持っている人は多くないでしょう。

そこで、今回は「母乳が出る仕組みと母乳育児を継続する方法」を知って頂き、少しでもお役に立てましたら幸いです。

母乳は、出産初日から出なくて当たり前

母乳は、初産の方で最初からよく出ることはまずありません。これは、出産後のホルモンが関係するためです。

妊娠中、赤ちゃんがお腹のなかにいるのに赤ちゃんのための母乳が出ても意味がないですよね。

引用:アカイク  図版参照

母乳は、胎盤が剥がれてエストロゲンとプロゲステロンが低下し、プロラクチン受容体の増加に加え、プロラクチン受容体とプロラクチンとの結合抑制が解除されることで乳汁分泌が開始されます。

このことから本格的な乳汁分泌は出産後2〜3日までに始まります。

プロラクチンの分泌は、基本的には妊娠末期がピークですが、妊娠期はプロゲステロンとエストロゲンも同様に上昇するため、本格的な乳汁分泌は起らないのです。

乳汁分泌のために必要なプロラクチンは、出産後低下します。では、どのように乳汁分泌を維持するのか。それは、おっぱいを吸ってもらうことです。

子どもは誰に教えてもらうわけでもなく、口に触れたものを吸おうとする「きゅうてつ反射」というものが備わっています。

そのため、産まれてすぐからおっぱいを口にもっていくと吸ってくれます。

愛おしい我が子の一生懸命な姿とおっぱいへの刺激は、お母さんの身体に、プロラクチンの上昇とオキシトシンの分泌をもたらします。これが継続的な乳汁分泌となるのです。

搾乳器を使用して母乳分泌が減ることがある

ここで重要となるのは、乳汁分泌には「乳頭への刺激」が必要だということです。

よくおっぱいの出るお母さんは搾乳機を利用している方がいます。

赤ちゃんは吸ってくれないし、おっぱいはカチカチだし•••そんな時、搾乳器を利用して赤ちゃんのお腹が空いた時に、自分の母乳をあげられるので便利ですよね。

搾乳器の使用は構いませんが、1日に何回かはおっぱいを吸わせてあげてください。乳頭の刺激とおっぱいから母乳がなくなることで、母乳の分泌はさらに増加します。

おっぱいから母乳がなくなることも大切なのですが、乳頭の刺激が全くない状態が続くと、母乳の分泌量はどんどん減少します。

初めのうちは、お母さんの身体の状態が許せばですが、授乳間隔にとらわれず、赤ちゃんが欲しがるだけおっぱいを吸わせてあげてみることも良いと思います。

【参考URL】

母乳の原材料とは?

引用:アカイク  図版参照

母乳は、お母さんの血液が乳腺で乳汁となり、乳管に溜まり、母乳として出てきます。

つまり、お母さんの身体を維持するために必要な血液をもとに作り出すのです。

母乳育児を目指すお母さんは、栄養や水分摂取、休息の確保は、自分の身体を維持するだけでなく、母乳を作り出すために非常に大切であることを意識してください。

母乳を作り出すためには、プロラクチンやオキシトシンなどのホルモンも必要ですが、ホルモンはストレスや睡眠不足、栄養不足の影響を受けやすいため、乳汁分泌に大きく反映されます。

母乳育児に強くこだわる方もいるかと思いますが、今のミルクは非常に上質で栄養面で母乳と変わらないと言われています。

混合栄養から母乳量が増加したところで、母乳育児にシフトされる方もいます。

お母さんは、産後の身体を少しでも労わりつつ、良質な母乳と、赤ちゃんに必要な哺乳量を確保するために、必要と思われるものを選択することが大切であることを覚えていてください。

おっぱいは鍛える必要がある?!

妊娠中の身体は、乳汁分泌の準備をしており、個人差はありますが「乳カス」が溜まります。

お風呂やホットタオルなどで乳頭を温め、柔らかくした状態で乳カスの除去と乳頭をマッサージして、乳頭を鍛えておくと良いでしょう。

赤ちゃんは、生きるために全力でおっぱいを吸ってきます。

最初はほとんど出ないので、時間は短時間でも1日に何回も哺乳させていると、慣れていないおっぱいはひとたまりもありません。

事前に準備をしておくと心持ちも違うでしょう。

しかし、妊娠中の乳頭への刺激は子宮収縮を促し、切迫流産や切迫早産の助長、胎児へのストレスにつながる可能性がありますので、妊娠後期に主治医の先生や助産師、看護師に相談しながら行ってください。

お母さんも赤ちゃんも十人十色

お母さんが授乳を頑張っても、赤ちゃんにも個性があり、たまに哺乳の上手じゃない子がいます。

引用:井出歯科医院  図版参照

それは舌小帯が原因のことがあり、お母さん1人では対処しきれないこともあります。また、お母さんでは乳腺炎になりやすい方もいます。

乳腺炎は、発熱や倦怠感だけでなく、おっぱいに強い痛みを伴うことが多く、授乳に支障が出ることが多いです。

授乳が上手くいかず、授乳トラブルを感じたときは、助産師や看護師に対処法を聞いてみましょう。

お子さんに合った授乳方法や適切な対処方法を教えてくれるはずです。

お母さんも赤ちゃんも個性があり、それぞれ状況も違いますので、直接状況を見てもらい相談することも良いでしょう。

最後に、睡眠不足やストレスは思考を鈍らせ、育児を楽しむ余裕を奪います。

育児ノイローゼは、お母さんだけでなく、お母さんのことが大好きな赤ちゃんも不安にさせてしまいます。

お腹のなかで大切に育み、必死の思いで産んだのですから、妊娠中から頼れる環境を整え、やっと会えた我が子の育児を楽しんでください。

【参考URL】

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