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高熱が出る病気にはどんなものがある?

赤ちゃんや乳幼児、小学生など小児科にかかるお子さんをお世話していて発症頻度の高い症状が発熱です。

今回は、熱の出やすい病気の中でもワクチンのないもの(予防接種のない病気)についてご紹介していきます。

(今回は熱中症など感染症ではない熱の症状については触れませんでした)

同じ病原体に感染していても、症状の出方は家族でも個々に違います。

例えば、私は比較的軽症で済むのですが、妹はすべての感染症において重症化していました。

水痘(みずぼうそう)の水泡も三つほどおへその横にできただけの私に対して、妹は全身(手の平から足の裏)にまででき、熱も出て完全治癒にかなりの期間がかかりました。

そんな例もありますので、これからご紹介する病気の症状についても、あくまで参考程度にして頂けたら幸いです。

引用:町医者の家庭の医学  図版参照

引用:町医者の家庭の医学  図版参照

ウイルス感染症

ウイルス感染によって高熱が出やすい病気を以下の順に挙げていきます。

病名もしくは一般名

①罹患の多い年齢(大人でも感染します)
②病原体
③潜伏期間
④感染経路
⑤症状

突発性発疹

①生後6か月~1歳に多い
②ヒトヘルペスウイルス6,7型
③約10日
④主に飛沫感染
⑤急な高熱(39~40度)が3~5日続き、急に解熱。

解熱と同時に全身にバラ色の(あせものような)発疹が出て、1~2日で消失。

ヘルパンギーナ

引用:町医者の家庭の医学 図版参照

①1歳頃によく見られる
②主にコクサッキーウイルスA群
③2~4日
④飛沫感染
⑤突然の高熱(39~40度)が数日間続き、倦怠感、食欲不振、咽頭痛が出ます。

喉の奥の上の方に痛みを伴う小水泡(白っぽくて小さいポツポツ)がたくさん現れ、1週間ほどで治癒。

手足口病

引用:町医者の家庭の医学 図版参照

①乳幼児に多い
②コクサッキーウイルスA16型、エンテロウイルス71型
③3~5日
④経口・飛沫・接触感染
⑤手の平、足の裏に赤褐色のボコッとした発疹や水泡が出ます。

口の粘膜に小水泡や潰瘍(皮膚がえぐれて穴のように落ちくぼんだ状態の傷)ができます。まれに脳炎や髄膜炎を起こすことがあります。

咽頭結膜熱(プール熱、アデノウイルス)

①プールに入る幼児・学童の間で大流行
②アデノウイルス3,4,7,11型
③5~7日
④飛沫・接触感染、プールの水などからの経口感染
⑤38~39度の発熱が2~5日続き、咽頭痛、結膜炎を起こします。

非常に感染しやすく、充分な手洗いうがい、タオルの共用を避け、寝具を天日干ししましょう。

RSウイルス

①乳幼児
②RSウイルス
③4~6日
④飛沫感染
⑤熱、鼻水、咳が数日続きます。

多くは2歳までにかかり、その後何度も罹患するにつれて症状が軽症化し、成人期には鼻風邪程度となります。

※多くの乳児は軽症で済みますが、早産児、新生児、月齢の低い乳児や気管支喘息などの持病がある場合は重症化し、細気管支炎や肺炎、無呼吸となり突然死するケースもあります。

【参考URL】

細菌性感染症

以下のものは細菌による病気です。

溶連菌感染症

引用:町医者の家庭の医学 図版参照

①園児、学童期の小児に多い
②溶血性連鎖球菌A,B群
③2~5日
④飛沫・経口感染
⑤38~39度の発熱、喉の痛み、嘔吐があり、咳や鼻水はほとんどありません。

体・手足には赤く細かい発疹ができ、扁桃炎、咽頭炎、イチゴ舌(赤いブツブツしたものができる)が特徴的で、熱が下がると皮膚が剥けることもあります(とびひと呼ばれる状態)。

アトピー性皮膚炎の場合、病変部に溶連菌が入り込むことで重症化することがあります。

※回復期に合併症を引き起こす危険があるため、処方された抗生物質を必ず飲み切って下さい。またB群の場合は、出生時に産道から感染すると重篤な新生児感染症に繋がります。

尿路感染症

引用:healthil 図版参照

①乳幼児期の男女、学童期以降の女児
②主に大腸菌
③3日~3週間と、細菌によって大きく異なる
④尿路感染
⑤咳、鼻水、喉の炎症を伴わない発熱(38度以上)、排尿痛があります。腎臓、尿管、膀胱、尿道に細菌が入り込んで炎症を起こす病気の総称で、炎症部位によって膀胱炎、腎盂腎炎と呼ばれます。

※乳幼児で発熱のある場合は膀胱尿管逆流症の可能性が高く、精密検査をし、抗生物質の投与を続ける長期治療や、手術となることもあります。

マイコプラズマ肺炎

引用:町医者の家庭の医学 図版参照

①幼児~青年期
②肺炎マイコプラズマと呼ばれる微生物(細菌)
③2~3週間
④飛沫・接触感染
⑤発熱、倦怠感、頭痛があります。乾いた咳が次第に強くなり、解熱後も続きます。

炎症が肺胞に達し肺炎になります。幼児の場合は鼻炎症状も見られ、合併症としては、中耳炎、髄膜炎、脳炎など多様です。

※通常の抗生薬が効かないため近年話題となっている肺炎ですが、以前から存在しており、早めの受診と治療開始で重症化を防ぎましょう。

原因不明の感染症

川崎病

引用:町医者の家庭の医学 図版参照

①小児全般
②原因不明(ウイルス、細菌、遺伝的要因との説あり)
③不明
④不明
⑤5日以上の高熱、両目の充血、イチゴ舌や唇の腫れ、大小さまざまな手足の発疹(かゆみを伴う)、手足の硬い腫れ、首やリンパ節の腫れ、BCG接種跡の腫れなどが特徴。全身の血管に炎症が起きるため、心臓の場合は動脈瘤となって心筋梗塞など重篤な症状を発症します。

※早期入院、早期治療が必須の病気ですが、症状によっては1~3週間程度で治癒する場合もあるようです。

風邪は万病の元

季節ごとにはやる風邪ですが、200種類以上にも及ぶウイルス感染によって発症します。

その中でも特に重症化しやすく、特定の年代で流行したり、全国的に広がるようなものを「風邪」とは区別し、ウイルス名などを使って医療、福祉、教育、公的機関が中心となり注意喚起を行っています。

近年話題になることの多いアデノウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルス、マイコプラズマ、インフルエンザ菌(Hibなど)、肺炎球菌などは呼吸器感染症と呼ばれます。

これらのウイルスや細菌は、鼻腔、咽頭、気管支、肺胞などの炎症を引き起こします。

「気管支炎」から「肺炎」の状態にまで進んでしまうと、小児では命の危険を伴います。任意接種が可能なものは、かかりつけ医と相談されることをお勧めします。

また風邪は予後に注意が必要です。

まだウイルスや細菌が体内に残っていたり、免疫の落ちているところへ新たな感染があったりすると、中耳炎などの炎症や、その他の合併症を引き起こしたりします。

処方された薬をきちんと飲みきり、症状の改善が見られない場合は再受診するなど、経過を慎重に観察しましょう。

休み癖がつくからと、解熱後すぐに登園させたりすることは控えたいですね。

また、乳幼児は鼻をかんだり、痰を出したり、マスクをしたりといった感染予防が上手にできません。

更に、保健所、病院、保育所、幼稚園、学校…どんなに人ごみを避けていても避けきれない場所があります。

日頃から栄養のある食事、適切な時間帯による睡眠、適度な運動(遊び)などを取り入れて、免疫力を高める努力を、(本当に毎日続けるのは大変ですが)ママである私たちが筆頭になってがんばりたいですね。

【参考URL】

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