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赤ちゃんの熱、何度から病院へ連れていくべき?

まだ小さくて眠っていると思わず呼吸を確認してしまう程に弱そうな赤ちゃん。

そんな赤ちゃんの高熱はとても心配で、当事者のママが慌ててしまうのは仕方がなく、むしろ自然なことです。

ここで重要なのは「高熱=重篤な症状」ではないことです。

発熱はウイルスや細菌に感染すると自動的に起こる自然な防御反応で、悪いことではありません。

また高熱のない重病も存在します。高熱でも多くは問題のないことが多いため、救急車を呼んでしまえば非難されることもしばしばです。

では一体何度の熱を出したら受診してもよいのか、しなければならないのか、まずは病院での処置という観点から見ていきましょう。

病院ではどんな処置をするの?

赤ちゃんの発熱で受診した場合、多くは以下のような対応があります。

  • 来院目的の聴取
  • 検温
  • 問診(どんな症状がいつから続いているか)
  • 舌と喉、目と耳の状態チェック
  • 心音を聞く
  • 体重を測る(熱の継続期間や医師の判断による)
  • 抗生剤と対症療法の薬を処方する

※対症療法…咳や嘔吐を抑えるなど、体力を奪い回復の妨げとなる症状を和らげる方法。(病気を根本から治療するものではないことに注意)

※抗生剤…乳幼児に広く使用されているものを3~4日分処方され、改善しない場合は再度受診するよう指示されます。

これは夜間休日の小児救急外来でも同じです。

小児科医不在の施設では、いつもとは違う薬の処方や問診の仕方などで、動揺しているママの不安が更に増すこともあります。

本来、救急外来は急を要する患者さんのための施設のため、様子を見て対処すべき状態の子供(大人も)を連れていくことは避けなければなりません。

その見極めのためにも、受診の目安を知っておきたいですね。

何度の熱で受診したらいいの?

何度になったら…

一般的には38.0度ですが、あくまでも目安の体温です。

例えば38.7度でも機嫌が良く食欲がある状態であれば、受診を見送り様子を見ます。

3日以上高熱が下がらない(朝下がっても夜上がる)、発疹や下痢が止まらないなど他の症状がひどい、周りで同じような症状の感染症が流行している時にかかりつけ医を受診します。

例外は以下の場合です。

次に挙げる症状①と②(のうちの一つ)に当てはまる場合、今すぐに医療機関を受診して下さい。

① 38.0度以上の熱がある
② 生後3か月未満

  • 無表情で元気が全くない
  • 手足を全く動かさず、一日中寝たようにしている
  • 何も飲まず、食べない
  • おしっこが出ない、極端に少ない
  • 顔や皮膚全体の色が悪く、息苦しそう
  • 初めてけいれんを起こした

これらの内容は、医学書、育児書、保健所のリーフレットなどのいずれにも書かれています。重要度MAXですので、何度も見て覚えてしまいたい項目です。

生後3か月未満とは?

上記のケースを見ていくと「元気がない、動かない」のは重症だから?、「飲まない、おしっこが出ない」のは水分不足で脱水症状になっているのでは?と察しがつきます。

ではなぜ「生後3か月未満」なのか。それを理解するために、免疫の獲得について知る必要があります。

赤ちゃんは、生後3か月くらいから消失していく期間限定の免疫をママからもらっています。

当然ママが持っていないものは赤ちゃんにもありません。それ以降は、赤ちゃん自身がウイルスや細菌に感染することで、または予防接種を受けることで獲得していきます。

このことから、生後3か月未満児は高熱を出すような病気にかかりにくいと言えます。

【参考URL】

生後3か月未満児の高熱について

2010年4月~2011年8月までに、熱で入院した生後1ヶ月未満児

免疫について知っているママならなぜこんな高熱が出るのかと、命の危険を感じてとても不安になります。こうなったらすぐに受診して下さい。

この頃に高熱を出す原因として、赤ちゃんの持つ免疫に何らかの異常がある、免疫が弱い、そもそもその病気に対抗し得る免疫を持っていないなどの理由が考えられます。

そのために感染症にかかり高熱を出します。感染時期は母体内、出産直前直後の場合がほとんどです。

以前は、高熱を伴い脳への後遺症の懸念のあった肺炎連鎖球菌、インフルエンザ菌(インフルエンザウイルスとは異なる)が感染源として多くありました。

数年前まで任意の予防接種だったこれらは、現在定期接種となっています。こうした予防接種の普及により、感染する子供の数が減ると共に赤ちゃんへの感染リスクも減少してきています。

※赤ちゃん自身がこの二つの予防接種を受けられるのは、生後2か月目からです。もちろん別の病原体に感染している可能性もあります。

例えば免疫不全を起こすウイルス(HIVなど)の場合は、早く処置をしなければ更に別の病原体に感染する危険もあります。

いずれにしても体が未成熟の赤ちゃんは合併症を起こしやすく、生後3か月までは熱以外の症状が見えにくいのが現状です。

生後3か月未満児への医療機関の対応

引用:香川県中央病院 図版参照

上記の場合は精密な検査が行われます。

尿、血液、髄液の採取、X線など、赤ちゃんなのに大丈夫なの?とママが思わず質問してしまうような様々な検査が行われ、入院の措置が取られます。

(近年では、このような処置に異論を唱える意見もありますが、この検査によって後遺症が残るという類のものではないため、多くの医療機関で現在も行われています。)

高熱が続くと脳に障害が出ると昔はよく言ったものですが、実際は、脳に障害を起こす可能性のある病原体(脳炎や髄膜炎を引き起こす)に感染することで、感染者のごく一部にそうした障害が出ています。

このような病原体は、生後3か月未満に発生する高熱の原因の一つになっています。早く病原体を特定するためにこれらの検査が行われているのです。

赤ちゃんの高熱を予防するには?

発熱は悪いことではないと、先に述べました。ウイルスなどに感染することで抗体を作り、丈夫な体を作るためには必要なことだからです。

ですが、生後間もない赤ちゃんは違います。本来は高熱の出ない期間のはずなのです。早急に対処して、命の危険を回避しなくてはなりません。

既に感染してしまっている時は、少しでも早く異変に気付くことが必要です。まだ感染していないなら、新生児期はできる限り外出を控え、特に幼児との接触は避けたいものです。

子供がかかりやすい病気をもらってくるリスクが高いからです。

兄弟姉妹のいるご家庭は、何とか手洗いうがい(年子だと上のお子さんも幼く非常に難しいのですが)、外着を着替えさせたり、こまめに取っ手を消毒するなどしたいですね。

我が家にももうじき弟か妹がやって来ます。一人目の初高熱では、救急外来で医師の対応に喧嘩腰になりました(恥)。でもママが感情的になっては、大切な赤ちゃんの出すサインを見逃すかもしれません。

子育てママは本当に気が抜けませんが、それも一時のことと思い頑張りたいですね。

【参考URL】

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