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任意の予防接種は受けさせるべき?

予防接種の役割

私達は様々な細菌やウイルスと共に生活しています。抵抗力がなければ病気になってしまいます。

抵抗力を付けるためには、免疫をつくり体内にとどめておくことが有効です。

そのおかげで感染症を予防したり、症状を軽く済ませたりすることができます。

予防接種とは、こうした免疫を体内でつくる機会となるものです。

免疫の持続期間

予防接種で得た免疫は、終生持続するものと期間限定のものに分かれます。

人それぞれの体質や、ワクチンの種類に影響されます。

例えば、せっかく予防接種をしたのに、免疫がすぐに消失してしまう人がいます。私の場合は風疹がそうでした。

中学2年で接種し、15年以上経った妊娠中の血液検査で風疹の抗体価(免疫の強さの度合いを表すもの)が下がっているとの結果が出ました。

医師の指導で、産後に風疹ワクチンを接種。その半年後に妊娠し、血液検査の結果は「抗体価が低い」でした。

ワクチンにもよりますが、たった半年で抗体価が下がってしまう人もいるのです。
※上記検査(HI法)では「8倍未満、8倍、16倍、32倍以上」という結果のうち、32倍より下はすべてワクチン接種推奨となります

数年前まで実施されていたポリオ生ワクチンは終生持続する免疫が得られるものでしたが、多くのワクチンは、成人してから再接種した方がよいものもあります。

予防接種は打ったから安心ではないということを覚えておきたいですね。

「定期」と「任意」の違い

引用:ジャパンワクチン株式会社 図版参照

現在の予防接種の考え方は、「強制」ではなく「推奨」です。これは時代によって変わります。

1994年の予防接種法の改正以来、日本では「推奨」という立場を保っています。

私の時代は学校で一斉接種でしたが、今はママが病院で予約を取り、連れて行かなければなりません。

多忙を極める現代のママがうっかり忘れたり、機を逃したりということはどうしても起こります。

そうならないために、産後すぐに予防接種のスケジュールを立てるのですが、そこで初めて「定期」と「任意」の区別があることを知る方も多いのです。

「定期」とは強制ではなく、国が公費負担で実施している予防接種のこと

※対象年齢を過ぎれば実費となります

「任意」とはママに接種の判断を任せるという意味ではなく、費用が自己負担の予防接種のこと

※自治体により助成ありの場合もあります

日本語は本当に難しいですね(汗)。以前の私は「定期=強制、任意=どちらでもよい」と完全に勘違いをしていました。

この二つの違いは、接種後の副反応など、万が一事故が起こった場合の救済措置(補償)についても法律で明確に違いが明記されています。

なぜ「定期」ではなく「任意」なのか?

「定期」接種となっているワクチンは、時代によってその範囲から除外されたり、追加されたりします。

また、「任意」接種から「定期」接種へと変わることもあり、ずっと同じ区分ということはありません。

これは、ワクチン接種により感染者がゼロに近い状態になったり、医学の進歩により病原体自体を撲滅したりと、感染症の状況が年々変わるためです。

また、開発されたばかりのワクチンは接種後の症例報告数も少なく、副反応などのデータが充分ではありません。

ワクチンの生産が接種希望者を下回り、充分な供給量を確保できない期間もあります。そのような場合は、接種を強く推奨する「定期」とはされず、「任意」となっています。

注意すべき点は、「任意」だから病原体の感染力が弱く、受けなくてもよいということではない点です。

ワクチン接種を行うための環境(接種費用、生産量、副反応等の症例など)を総合的に見て判断されているということを、知っておかなければなりません。

【参考URL】

任意の予防接種は受けた方がよいのか?

引用:財団法人大同生命厚生事業団 図版参照

予防接種反対論者の方々から見れば「受けるリスク」の方が重要かもしれません。が、今回は「受けないリスク」の面から予防接種について考えたいと思います。

先に述べた「予防接種=免疫を体内でつくり出す機会」ということを思い出して下さい。

言い換えれば、「免疫をつくり出す機会がなければ=生涯免疫は得られない」のです。運良く病原体に出会わず感染しない場合もあるでしょう。

でも病原体と共存している私達にとって、その確率はどのくらいのものでしょうか…。こちらではその検証は省きますね(汗)。

多くの医師の見解(一般論)は、「受けた方が良い」です。癌の治療で抗癌剤を使えば免疫が低下し、除菌の浸透した現代では菌に不慣れな子供が多いという現状もあります。

「わざわざ菌を入れるなんて!」
「自然=何もしないことが一番」

という考えは、現代では通用しません。

我が子の最初の予防接種は「任意」だった

数年前の話になります。私が一人目を出産した時のこと。

我が子の母子手帳、市区町村からの育児冊子や産院から受け取ったリーフレットを見て、実施されている予防接種について知りました。

肺炎球菌・Hibワクチン」…この二つは当時マスコミを騒がせていた予防接種です。

これを受けるかどうか考えました。

当時は任意接種で「受けなくてもいいのでは?」と誤った認識もありました。

結論は「受ける」です。

感染症にかかる確率、重症化した際の症状、後遺症へのリスク、かかりやすい年齢、全てを見て決めました。

正直、医学データを見てもピンときません。「豪邸のお宅拝見」で坪の広さを数値で聞いてもピンと来ないのと同じです(笑)。

知っている感染症の罹患率と比較して、自分なりに決めました。

私の選んだ小児科医は相談しにくい厳格な雰囲気と発言、態度の方で、だからこそ最低限の勉強ができたのかもしれません(笑)。

受ける決断の材料となるもの

引用:ベビータウン 図版参照

予防接種を受けるかどうかを決めるには、何を優先すべきかをはっきりさせることが大切です。

  • 副反応や後遺症、死亡のリスク回避か
  • 感染症罹患の可能性や合併症などの重症化による後遺症、死亡の回避か

亡くなったお子さんやご家族の方には本当に申し訳なく、自分が同じ立場だったらと考えるのも辛いことですが、「症例報告数=接種後の結果の事実」は一番客観的なものです。

決してマスコミの情報やママ友の噂話に乗ってはいけません。「病気をもらって免疫をつければよい」などという実母や義母がいたら、鵜呑みにしてはいけません。医学が今ほど発達していない時代の話です。

考慮すべきは我が子にアレルギーの可能性があるかどうかです。

  • ご自身や近親者にアナフィラキシーショックを起こしたことがある人はいないか。
  • ワクチンの成分になっている卵やゼラチンのアレルギーはないか。
  • ママが妊娠中に母子感染している病気の可能性はないか。

該当する場合は予防接種について医師に相談し、アレルギー検査ができる生後半年を過ぎるまで、極力集団生活を避け、赤ちゃんを病気から守りましょう。

【参考URL】

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