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同時接種は本当に安全なの?

同時接種って何?

よく耳にする「同時接種」ですが、どのようなものなのでしょうか?安全・危険を考える前に、その名称について知っていきましょう。

単独ワクチンと混合ワクチン
  • 単独ワクチン…接種するワクチンが、ある一つの病気に対するもの
  • 混合ワクチン…接種するワクチンが、複数の病気に対するもの

現在実施されている予防接種は、複数回接種がほとんどです。

これは、充分な免疫をつけるのに必要な回数で、何日以上あけて1年以内に3回、1年後に1回など、明確に定められています。回数や対象年齢はとても重要なので、必ず確認したい事項ですね。

単独接種と同時接種
  • 単独接種…注射を1本だけ打つこと
  • 同時接種…注射を何本も打つこと

※例えば、肺炎球菌ワクチンを1本左腕に、そしてHibワクチンを1本右腕に打つ、というような接種方法です。混合ワクチンでも同じように接種できます。

同時接種の実例

ワクチンを注射により接種する箇所

引用:ワクチンネット 図版参照

具体的な打ち方を、我が子(2011年誕生)を例に流れを見ていきましょう。
※当時は2016年現在と異なりますので、以下にご注意下さい!

  • 肺炎球菌・Hib→任意接種
  • ポリオ→生ワクチンを経口接種
  • 三種混合→ポリオを除くジフテリア・破傷風・百日咳の混合ワクチン接種
  • 水痘→任意接種
同時接種の履歴
0歳3か月
  • 肺炎球菌 1回目 左腕
  • Hib 1回目 右腕
0歳4か月
  • 肺炎球菌2回目 右腕
  • Hib 2回目 左腕
  • DPT(三種混合) 1回目 右腕
0歳5か月
  • 肺炎球菌3回目 左腕
  • Hib 3回目 右腕
  • DPT 2回目 左腕
1歳4か月
  • 肺炎球菌 追加分 右腕
  • MR(麻疹・風疹) 左腕

以上が同時接種の実例です。同じ腕でも接種箇所をずらすのですが、医師によると、どちらのワクチン接種が原因で腫れが起こったのかを特定するためだそうです。

こうして振り返るとママってやっぱり大変です。産後の体力ゼロ、かつ(主に)授乳で超寝不足な時期に毎月病院に通っていたのですね(汗)。

同時接種が危険だと言われる理由

ヒブワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチンに関する死亡報告一覧
2種類以上のワクチンが同時接種された症例≫ 平成25(2013)年3月7日現在
No. ワクチン①
ロット
ワクチン②
ロット
ワクチン③
ロット
年齢・性別・
基礎疾患(持病)
接種日・経過 調査の結果
17 プレベナー アクトヒブ 6 ヶ月以上1歳未満・男
基礎疾患有
公表不可 解剖所見からは死因は乳幼児突然死症候群とされている。
18 プレベナー
12C03A
アクトヒブ
H1043
DTP(武田)
V088A
6 ヶ月以上1歳未満・男 接種翌日の深夜、反応がない状態を発見。搬送先で死亡確認。 詳細調査中。
19 プレベナー アクトヒブ 6ヶ月未満・男 接種1ヵ月後、自己免疫性溶血性貧血のため入院。入院10 ヵ月後に死亡。 死因は自己免疫性溶血性貧血の劇症化が疑われる。ワクチン接種との因果関係は不明。
20 アクトヒブ
H1496
プレベナー
12F01A
4 種混合ワクチン4K01B
ロタワクチンAROLA535AA
6ヶ月未満・男 調査中(突然死) 調査中
21 DPT
K003 A
アクトヒブ
H1400
プレベナー 12E02 A
不活化ポリオJ0084
6 ヶ月以上1歳未満・女 調査中(乳幼児突然死症候群)  調査中

※ No.は以前に報告された症例から継続して付している。

ワクチンが単独接種された症例≫
No. ワクチン① ロット ワクチン② ロット ワクチン③ ロット 年齢・性別・基礎疾患(持病) 接種日・経過 調査の結果
6 アクトヒブ
H1232
6ヶ月未満・女基礎疾患なし 平成24年11月30日 接種2日後、仰向けの状態で心肺停止状態を発見。搬送先にて死亡確認。 死因は肺炎とされているが、ワクチン接種との因果関係は不明。
7 アクトヒブ
H1024
(プレベナー) 6ヶ月未満・男基礎疾患なし 平成24年12月17日 接種翌日、仰向けの状態で呼吸停止状態を発見。搬送先にて死亡確認。 死因は乳幼児突然死症候群とされているが、解剖は行われておらず、死亡とワクチン接種との因果関係は不明。

※ No.7はプレベナーとアクトヒブが別の日に接種されている。
※厚生労働省によるワクチン接種後の死亡報告より

 

同時接種が危険だと大きく世間に知れ渡ったのは、2011年3月に起こった乳幼児の死亡事例(図参照)に端を発します。

それ以前に死亡事例がないわけではありませんし、図にあるワクチン以外でも接種後の死亡事例や副反応事例は報告されています。

ただし、死亡理由がワクチンの同時接種にあるのか、個々の体質によるものなのか、特定が難しい場合は明確になっていないものもあります。

というのも、我が国でのワクチン接種後の死亡数が大変少なく、海外での事例は日本とは接種状況が異なるため、単純に比較できないという理由があります。

当然のことではありますが、こうした事例が取り沙汰されると、ワクチン反対派、賛成派、敬遠派といった立場に分かれます。

一般人だけでなく、医療従事者、研究者の間でも立場が分かれます。それだけ命を扱うことはとても重く、尊いことなのです。

【参考URL】

マスコミの報道

近年の報道はとても過激というか過剰に感じます(マスコミ批判ではありません)。

各局が一斉に同じ話題を取り上げ、朝昼夕とそれぞれの報道番組で放映します。

週刊誌や新聞各紙もこぞって取り上げます。それらは数日間続き、あっという間に別の報道に摩り替わります。

その後は、一切その出来後に触れません。

報道には時間や文字数など制限があり、視聴率や売り上げなど優先しなければならないものもあります。

そのため、出来事の背景やその他の詳しい状況は度々省かれ、その後のことについては不明なまま、不安だけが残り、噂が独り歩きします。

言ってみれば、深夜に放映されている「良いこと尽くめ」のTVショッピングさながらの影響力です。

報道によって受ける印象

同時接種=死亡原因」という強い印象付けは、こうしたTVショッピングのようなスリミングで起こったように感じます。

当時マスコミが報じていた「肺炎球菌・Hibワクチンの同時接種による死亡報道があったのは、一人目の臨月を迎えている時でした。

初めての妊娠・出産の上に、体調不良がひどく、精神的にとてもきつかったのを覚えています。

そんな時期の報道による記憶は、出産後、我が子の予防接種を受けに行ったときに蘇りました。

予防接種を受ける際に、注意事項を読んで署名をする文書を渡されます。

我が子の命に関して、全ては保護者の責任」を初めて突き付けられた瞬間でした。

これから育児について学んでいく初心者ママや病気に縁のなかったママにとっては、「乳幼児の死亡例」は「我が子の命の危険」に直結します。

病気に無縁のママは特にマスコミなど気軽に取り入れられる情報源に影響されやすくなります。「そうならないように」と私自身心に決めています。

同時接種のデメリット

「デメリットは存在しない」

多くの小児科医、日本小児科学会の見解です。

ドラマなどでは製薬会社と病院・医師の癒着などが取り上げられ、お金の話かな?というものもあります。が、実際に同時接種を危険視する医師などは以下のような理由を挙げています。

  • 単独ワクチン接種よりも同時接種後の死亡事例(国内)の方が多いという事実
  • 海外にて、ワクチン接種による副反応の深刻な実例報告の文書が、マスコミによって明るみになったという事実
    (製造会社と保健当局のみが把握していたとの報道)
  • アレルギーがある、または心疾患のある乳幼児の死亡数が多い

こうした事例を基に同時接種を危険視している医師のいる小児科では、同時接種を希望しても受けられないことがあります。

同時接種のメリット

肺炎球菌に罹った際の重症度

小引用: アレルギー科 よしだクリニック 図版参照児科

以上の話を見ると、同時接種を控えたくなるかもしれません。ですが、実際に赤ちゃんを産み育てていくと考えの変わるママが増えます。本当によく病気をもらってくるので、感染した後の心配がより現実的になるからです。

同時接種のメリットには以下のようなものが挙げられます。

  1. スケジュール管理がしやすい
  2. 通院回数が少なくて済む
  3. 必要な免疫が早く得られる

予防接種の種類はそれほど多くはないのですが、1種類の接種に対して回数が多く、また対象年齢が重なっていたりします。

ワクチン同士で約1か月間を空けなければならないものもあり、全てを単独接種で受けていくと、期間内に受け終えることができなくなってしまいます。

我が子の感染リスクを少しでも減らそうと思うと、早めに免疫を付けてあげたいのが親心です。そうなると自然と「同時接種」という選択肢が出てきます。

同時接種は安全か

この問いの答えはとても難しいものですが、感染し重症化した際の症例(後遺症・死亡の事例)数と比較すると「安全」と言えます。

ただ、「死亡回避」という意味ではどちらも絶対安全とは言えません。予防接種後の死亡例が(たとえ同時接種との因果関係がなくとも)、一例でもあるからです。

私達ママは、こうしたリスクがあることを知った上で決断しなければなりません。

【参考URL】

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