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妊娠・出産のための産院選び

ベビ待ちのママさん。生理予定日が過ぎ、検査薬は陽性、基礎体温も高いまま。疑いながらも妊娠を確信して喜びに舞い上がってしまいますよね。

おなかに宿ってくれた赤ちゃんのため、あなたはママとして最初の仕事に取り掛からなければなりません。それは産院を選ぶことです。

現代の産院事情

皆さんの親世代の多くは近所の「産婦人科」にかかり出産、戦前では産婆さんを自宅に呼ぶ医療行為のないお産が一般的でした。

情報化や女性の社会進出が進んだ現代は、数ある施設の中から患者自身が産院を選ぶ時代となっています。

晩婚化、高齢出産傾向といった社会背景の中、不妊治療などこれまでは内内にしてきた悩みを抱える女性が増え、解決のためにその悩みをオープンにする風潮が出始めました。

積極的にお産の知識を蓄え、治療する病院や出産する場所を選択するその動きが、現代の産院選びへと繋がっています。

豊富な経験が必要な産科医不足や少子化などから減少傾向にあった産院も、こうした社会需要に答えるべく新たなサービスを提供するようになりました。

産院にはどのような施設があるのか

産院は医療行為の観点から以下のように分類されます。

医療行為メイン(生命を守るための医療)
  • 周産期母子医療センター
  • 総合病院(大学病院含む)
  • 病院(病床数20床以上)
  • 医院(病床数20床未満)
  • 助産院(医療行為なしの自然分娩)
出産メイン(お産のみの対応)

この区分は、高度医療提供の可否、病床数、医療行為の有無によります。

そのため、これら施設名称だけでは、良い施設かどうか、自分に合うかどうかを決めることはできません。

上記医療センターでは、婦人科系疾患などで必要となる腹腔鏡下手術などの高度医療を行っています。

産科ではハイリスク妊娠(母子共に命の危険がある妊娠)を対象としています。

母親学級や母乳指導などは、比較的病床数の少ない施設に見られます。いずれの施設も、医療行為の必要ない出産は助産師が対応しています。

【参考URL】

ハイリスク妊娠

どの施設を選ぶかは、ハイリスク妊娠の要因があるかを把握するところから始まります。

  • 持病がある(婦人科系疾患含む)
  • 35歳以上(高齢出産)になる
  • 多胎妊娠、流産死産の経験がある

など

お産は病気ではありませんが、生命に危険の及ぶ場合は医療行為が必要です。ハイリスクの要因は上記以外にもありますので、少しでも心配のある場合はかかりつけ医に相談、ないしは総合病院などでの診察をお勧めします。

経過が良好であれば希望の産院への転院を相談されるとよいでしょう。

妊婦健診と分娩は同じ施設であるべきか

以上を踏まえ、妊娠中の通院と出産する施設を選ぶための情報収集をしていきます。

必ずしも妊婦健診と分娩が同じ産院である必要はありません。

分娩非対応、里帰り、ご主人の転勤、産院が合わないなどの理由から転院される方は多くいらっしゃいます。

ですが、分娩施設は決して多くはなく基本的に予約制です。

遅くとも母子手帳が貰える頃(妊娠2か月~3か月)には分娩の意思確認があり、3か月目には予約を取る施設がほとんどです。

中には、母子手帳なしの初診(全額実費)や数回の診察の間に施設の雰囲気やサービスについて詳しく訊ね、希望と違えば転院する方もみえます。

医療的な問題はありませんが、費用と労力は多少かかります。ちなみに母子手帳が貰える時期は市区町村や医療施設で異なります。

私の場合は、2回目の診察(妊娠8週目~9週目)で胎児の心音が確認できた日に妊娠届出書を頂きました。

各産院のサービスを知る

産院のサービスは大きく二つに分かれます。

  • 分娩後の入院生活に関わるもの
  • 出産方法などお産に関わるもの

前者ではホテル並みの高待遇を受けられるところもあり、それに伴って費用も跳ね上がります。後者は近年のバースプランに代表される、出産について可能な限り患者側の希望を受け入れるといったもので、産院によって様々な方法があります。

これらのサービスを選ぶため、妊婦さんはお産について学び、「どんなお産がしたいか」を決めて(イメージして)いく必要があります。

  • 自然分娩、立会出産がしたい
  • 無痛分娩がしたい(完全無痛ではない)
  • LDR(陣痛~産後まで同室)がいい
  • 母子同室、母乳育児がいい
  • 診察の担当は同じ先生がいい
  • ソフロロジー法で産みたい など
    ※ソフロロジー法…ヨガや禅を取り入れ、お産への不安や恐怖心を克服する方法

これらの情報は、育児雑誌、医師会や産院のHP、体験者の書き込みサイトなどから容易に知ることができます。

これらを知った上でご家族と一緒に出産方法を決めていきます。

ここで少し頑張って頂きたいのは直接問い合わせることです。

数ある噂や評判に惑わされると悩み過ぎて中々決められませんし、精神的に疲れてしまいます。

思い切って直接尋ねてみることも一つの手立てです。

独りで悩まず、ご家族や友人と情報を共有しながら進められると、出産をイメージして不安を取り除く良い機会になります。

※上記サービスの有無や違いによって産院ごとに5万~15万円程の差が出ます。毎回の妊婦健診や検査の総回数に大きな差はありません。

産院選びは、胎児である赤ちゃんの健やかな育ちと安全な産み場所を見つける行為です。そして、それはママとなるあなたが健やかで安らげる環境をつくるところから始まります。

仕事、生活、体調、環境など置かれている状況は様々な妊婦さんですが、くれぐれも無理は禁物です。出産について知りつつ、ご自身の体やおなかの赤ちゃんと相談しながら無理のない産院選びをしてくださいね。
【参考URL】

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