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逆子にはどのような分娩方法があるか知っておこう

1.逆子の場合、多くは帝王切開での分娩になるのはなぜ?

分娩方法はどのように決まるのか

逆子(骨盤位や横位等)のまま臨月になり、赤ちゃんが足を下に向けたままお母さんの骨盤内に下がってくると、お母さんのお腹に赤ちゃんが回転できる程のスペースがなくなり、頭位(赤ちゃんの頭が一番下にある状態)となる可能性はさらに低くなります。

逆子と診断された後にどうなったか 引用:プレママタウン 図版参照

そのような時期に入ってくると、そろそろ帝王切開の日取りを決めましょうかと医師から勧められるケースも多くなってきます。

どういった分娩方法を選択するかは、赤ちゃんやお母さんの状態、赤ちゃんの姿勢(逆子と言っても様々なタイプがある)、医師や病院の方針、設備、お母さんや家族の希望等多方面からメリット・デメリットを考えて行われるのですが、最近は安全面を最優先するという観点から帝王切開を勧める施設が増えています。

逆子を自然分娩で産むリスク

逆子で自然分娩を選択する場合、どういったリスクが予測されるかというと、まずは赤ちゃんが産道を降りてくる途中で引っ掛かってしまう可能性があります。

引用:ママテラス 図版参照

頭位の場合、一番大きな頭や肩が最初に娩出されますので、子宮口が充分に広がり、その後の全身が比較的スムーズに出てきます。

しかし、足や膝等の細い部分から娩出となる場合、子宮口が柔らかく充分に開いていない状態だと赤ちゃんの肩や頭が引っ掛かってしまうということが起こりやすくなるわけです。

また、逆子の場合、陣痛が来る前に破水した時に臍帯脱出といって、へその緒が胎児より先に子宮外に出てきてしまい、臍帯圧迫から赤ちゃんに酸素が供給されにくくなって胎児仮死を招くというリスクも高くなります。

そのため、安全を最優先に考えて帝王切開が選択されるケースが多くなります。

2.予定帝王切開って何?

帝王切開には、予定帝王切開と緊急帝王切開とがあり、前者は予め計画しておいた手術で、後者は分娩当日のトラブル等が原因で行われることになります。

どちらの帝王切開も、麻酔をしてお母さんの子宮を切り、胎児を取り出すという方法に変わりはありませんが、予め日取りが決まっているのかそうでないかということで分類されています。

引用:帝王切開ナビ 図版参照

予定帝王切開は、逆子や赤ちゃんが産道をスムーズに通ることが難しいと予測される巨大児、双子や三つ子等多胎妊娠の場合等に選択される方法で、妊娠37~38週目の出産予定日前に予定が組まれることが多くなります。

私の場合は、第1子妊娠時に逆子となったのが妊娠36週直近であったために、逆子判明と同時に38週目に予定帝王切開のための入院を予約しました。

それまでに陣痛がくれば、緊急帝王切開となることも説明を受けたのですが、突然の事で自分自身あまり現実味もなく先生の話を聞いていた記憶があります。

私の友人の場合、予定帝王切開の入院当日に行った超音波検査で頭位となっていたため、そのまま入院せずに帰宅、後日自然分娩でお産をしたというケースもあり、分娩のその瞬間まで何が起きるか予測できないこともあるので、色々な可能性を想定して覚悟しておきたいものです。

3.帝王切開の前に準備しておきたいこと

逆子のために予定帝王切開の計画を組んでいる場合、出産の日取りが決まっているので入院前にしっかりと準備をして臨むことができます。

引用:産婦人科の基礎知識  図版参照

帝王切開の場合には、腰椎麻酔や硬膜外麻酔といった麻酔方法が用いられることが多くなります。

その際、合併症予防の観点等から術当日は安静指示が出ますので、起き上がらなくても水分補給ができるようにストロー付きのペットボトルを用意したり、寝たままできる暇つぶし等を準備したりしておくと便利です。

術後の創部の痛みに関しては痛み止めを我慢せずに使って、積極的に離床し、回復を早めてもらいたいと思います。

痛み止めを使用すると授乳に影響するのではないかと我慢してしまう褥婦さんもいるのですが、安全が証明されている薬剤が用いられますので安心して頂きたいと思います。

また、赤ちゃんのお世話が始まると、慣れない3時間毎の授乳や充分に睡眠を取れない事態にもなり、想像以上に忙しく疲労困憊となったりします。

そこで、自然分娩の時と同様、入院前に出生届や児童手当の手続き方法を確認しておくと良いでしょう。

さらに帝王切開の場合は、健康保険の適応となりますので、入院前に高額療養費の制度や申請方法を調べておくことや余裕があれば医療費控除等の対策もしておくと、後々楽ができますのでお勧めです。

【参考URL】

4.1人目を帝王切開で産むと、2人目以降も帝王切開になるの?

帝王切開後に自然分娩を行うリスク

引用:帝王切開後の普通分娩についての許可 ママの声 図版参照

1人目を帝王切開で出産すると、子宮を切開した周囲の組織が弱くなるため、2人目以降の陣痛等分娩の過程で切った所から子宮破裂を起こすリスクがあります。

子宮破裂を起こすと、母体の血液が大量に失われますし、胎児への酸素供給もままならなくなりますので、母子ともに生命が脅かされる事態になりかねません。

そういったリスクを避けるために、1人目を帝王切開で出産した場合には、2人目以降の出産でも帝王切開を選択することが多くなります。

ただ、私の身近に1人目を帝王切開で、2人目を自然分娩で出産された方もいます。

帝王切開後の自然分娩VBACについて

帝王切開後の経腟分娩はヴイバック(VBAC:Vaginal Birth After Cesarean)と呼ばれ、子宮破裂のリスクが帝王切開後でない場合の5~10倍になるとも言われます。

VBACを選択する際には、リスクについて充分に説明を受け、いつでも緊急手術に移行できるよう万全の準備をして臨むことになりますが、帝王切開に比べてリスクが高いということから、できる施設も限られているという現状があります。

5.逆子でも自然分娩を選択することもある

引用:逆子と診断された経験の有無 コンビタウン 図版参照

逆子の場合、分娩時のリスクを考慮してたいてい帝王切開となることは先に述べた通りですが、お母さんの希望や赤ちゃんの姿勢によっては自然分娩が可能となることがあります。

特に逆子でも単臀位と呼ばれる赤ちゃんのお尻が一番下にある場合には、子宮口が広がりやすいので自然分娩を選択できる施設も多くなります。

また、他の逆子の場合でもお母さんの骨盤の広さが充分にあったり、子宮口を広げるバルーンを併用しての分娩にしたりする等、自然分娩でお産を終えるケースもあります。

逆子での自然分娩を実現するためには、子宮口が充分に柔らかく、全開大になりきるまでいきむことを許されないので、あまりの辛さに途中で帝王切開に移行したり、万全を期してもトラブルから帝王切開に移行せざるを得ないケースもあったりします。

やはり、何が起きるかわからないのが出産だと思いますので、覚悟はしていた方が良いでしょう。

帝王切開で出産をした場合に、産みの苦しみを味わっていないとか、楽をして産んだから子どもに愛情が湧きにくいとか心無い事を言ったりする人がいるのも事実です。

しかし、実際には、手術への恐怖や不安、術後の傷の痛み等を考えれば決して楽とは言えませんし、当然帝王切開の方が子どもへの愛情が湧きにくいということもありません。

今まさに逆子を治すために逆子体操やお灸を頑張っている妊婦さんもいらっしゃると思いますが、どんな分娩方法を選ぶにしろ、赤ちゃんの安全を最優先に考えて母親として最善の選択をしたのだと自信を持ってお産に挑み、育児に臨んでいただきたいと思います。

【参考URL】

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