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前期破水は何が原因で起こるのか

1.出産に欠かせない破水のことを知っていますか?

破水とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて子宮内の羊水が外に流れ出ることをいいます。

一般的には、子宮口が充分に広がって赤ちゃんが産道を降りてくる準備が出来てから破水が起こり、胎児の娩出となります。

引用:産婦人科医院リサーチ  図版参照

この赤ちゃんを包んでいる卵膜というのは、3つの膜(胎児側から羊膜、絨毛膜、脱落膜)からできているのですが、赤ちゃんを外のバイ菌等から守る壁の役割をしています。

そのため、この卵膜が赤ちゃんの未熟なうちに破れてしまう(破水が起こる)と、感染のリスクに曝されるということになってしまいます。

このように、卵膜の存在は赤ちゃんが子宮内で正常な発育を遂げるために欠かせないものですが、3つの膜からできているといっても、お産の直前には赤ちゃんが膜を通して透けて見えるほど薄い膜であり、何らかの原因によって陣痛が始まる前に破れてしまい、羊水が流出してくることもあります。

赤ちゃんを感染のリスクから守るために、妊娠中にはどの時期でも破水が起こり得ることやその原因、症状を知っておきましょう。

そして、少しでも早く対処し、合併症等を回避できるよう努めたいものです。

2.前期破水って何?

陣痛が始まって赤ちゃんが娩出される段階での破水を「適時破水」といいます。一方、陣痛が始まっても、子宮口が充分に開くまでの間に破水することを「早期破水」と言います。

引用:wellcan 図版参照

早期破水の場合には陣痛が始まっているので、破水後も分娩が進行していくことが期待できます。

しかし、「前期破水」と呼ばれる陣痛が来る前に起こる破水では、陣痛を伴っていない状態のため、破水した後も分娩につながらないことがあります。

前期破水と一言でいっても、妊娠の週数や卵膜に穴が開いた場所等によって管理の厳しさや症状、対応はずいぶんと異なります。

私自身、2人目出産時には前期破水を起こしたのですが、高位破水といって子宮口から離れた場所に穴が開いたために、出てくる羊水も少量でほとんど気付かないほどでしたし、ダラダラ流れ出てくるという様な感じもわかりませんでした。

症状といえば、お腹に力が入った瞬間に尿漏れかなと思うような感覚が1度あっただけです。

それでも、なんとなく不安だということで1時間程経ってから病院に連絡し、結果的に破水していると診断を受けて入院管理をすることになったので、前期破水について少しでも知識を持っていて本当に良かったと思っています。

3.前期破水は何が原因で起こるの?

感染や外部からの刺激が前期破水の原因となり得る

引用:花林レディースクリニック 図版参照

子宮内感染や子宮内圧の過度な上昇、子宮への刺激等様々な原因によって前期破水は起こります。

子宮内感染では、卵膜に炎症が起きたところに子宮収縮による負荷がかかってその部分に穴があき、破水に至ります。

子宮内圧の過度な上昇では、羊水が多いと指摘されている場合や多胎妊娠等でそのリスクは高くなるため、通常よりも前期破水が起こりやすいことを知っておくと良いでしょう。

子宮への刺激については、妊娠中の性交渉が契機となったりするので旦那さんの協力が不可欠ですし、重い荷物を持ったために腹圧が加わったりする等で破水に至るケースもあります。

その他、出生前診断のために行われる羊水穿刺や転倒、交通事故等による外傷等でも前期破水は起こり得ます。

前期破水の一番多い原因は、感染症や性病

まず、溶連菌やクラミジア等によって膣内に炎症が起きたとします。

そこから、卵膜と接触している子宮頸管にまで炎症が広がるとその部分の卵膜が脆くなってしまい、少しの刺激で破れたり、子宮収縮によって破水したりというケースにつながります。

引用:プレママタウン 図版参照

自覚症状に乏しく、気付かないうちに性感染症になっているということもありますので、妊娠を望む場合には早めに治療しておくと良いでしょう。

【参考URL】

4.前期破水の症状に気付けるようにしておこう

人によって破水の感じ方は大きく異なる

前期破水の症状は、人によって大きく異なります。

卵膜が破ける時にプチっと音がして、少しの痛みとともに勢いよく羊水が流れ出したという人もいれば、少量の羊水がチョロチョロ出ているだけで気付かず、次の妊婦健診で指摘されたという人もいます。

妊娠するとおりもの(帯下)が増えるために、おりものシートや生理用ナプキンを常用している妊婦さんも多いと思いますが、少量の羊水なら直ぐに吸収されて不快感も残らないために、流出に気付かないとういうこともあるでしょう。

勘違いしやすい破水と尿漏れの区別の仕方

羊水の流出が少量であれば、尿漏れと勘違いをしてそのままにしてしまうというケースもよくあります。

私が前期破水を起こした時にも、腹圧がかかった時だったので尿漏れかなという程度にしか考えず、そのまま入浴してしまうというミスを犯してしまいました。

そのような事にならないためにも、破水かなと少しでも疑いをもったら、まず流出を自分の力で止められるか試してみて下さい。

尿漏れの場合は自力で止められますが、羊水の場合には止められません。他にも臭いをかいで尿特有のアンモニア臭がするかどうか確かめる方法もあります。

おりものシートや生理用ナプキンを常用しているなら、一旦使用を止めてみて、どの程度液体の流出があるのか確認してみるのも良いでしょう。

破水かもしれないと思ったら、感染予防のために入浴やシャワー、トイレでのウォシュレット使用等は止め、清潔なナプキンを当ててから破水かどうか確認するようにして下さい。

5.前期破水が起こったらどう対処するのか

間違いでも良いので病院に連絡する

前期破水を疑ったら、まずは通っている病院に連絡をして下さい。病院に行けば、流出している液体や膣内のpHを調べることで、羊水が流出しているかどうかを比較的簡単に調べることができます。

引用:KOMPAS 図版参照

出血を伴っている等試験紙での検査が難しければ、医師や助産師が内診で羊水の流出があるか診てくれますし、赤ちゃんは元気かどうか胎児心拍監視装置を付けたり、お母さんに感染徴候がないか熱や血圧を測定したり、採血をしたりします。

私自身、破水したかどうか自信がなかったので、電話で「違うかもしれませんが・・・破水したかもしれません。」という曖昧な連絡をしたのですが、破水の場合は入院管理が必要になるから違っていても良いのでとりあえず来てくださいと助産師から言われました。

万が一を考えて、少しでも疑いをもったら、とりあえずかかりつけの病院に連絡・相談をして下さい。

前期破水後の治療にはどのような方法があるのか

前期破水の診断がついたら入院管理となりますが、出産予定日までの日数や胎児の成長具合によってその治療法は異なります。

基本的に破れた卵膜を閉じるといった治療はないので、感染予防や分娩時期のコントロールに焦点を置いた治療が行われます。

妊娠37週以降の正期産の時期であれば、感染予防のために入院をして抗生剤を使用しながら、自然に陣痛が来るのを待つというのが一般的です。

引用:mamari 図版参照

ただし、胎児に感染のリスクがあるという点で長くは待てませんので、破水後24時間以内に陣痛が来なければ、一般的に子宮口を開くバルーンや陣痛促進剤等で分娩を誘発していきます。

妊娠34~36週目でも、胎児が自分で呼吸できる能力が備わっていると考えらえる場合には、妊娠37週以降の治療に順じた対応がとられます。

一方、妊娠33週以前の前期破水では、胎児は未熟であるため、できる限り母体内で成長できるようにサポートします。

感染を予防しながら、子宮の収縮を抑制するような管理をして妊娠を継続させますが、胎児や母体の状態が悪化傾向にあれば胎児の充分な成長を待たずにその時点で娩出の方針となることもあります。

【参考URL】

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