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どんな分娩方法があるの?~分娩方法は一つじゃない~

現在の出産方法の主流は自然分娩ですが、他にも様々な分娩方法があります。どんな方法があり、それぞれどんなメリット・デメリットがあるのか説明します。

現代には、様々な出産方法があります。どんな方法があり、それぞれにどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

自然分娩

産道を通って膣から出産する、自然の流れに逆らわらずに自然陣痛を待ち出産する方法のことです。

現在の出産の主流になっています。

難産になり、鉗子分娩(かんしぶんべん)や吸引分娩、また陣痛促進剤を使用したとしても、産道を通って出産していれば自然分娩とすることが多いです。

予定日を一週間ほど過ぎても生まれる兆候がない場合、入院して子宮口にバルーンを入れて広げたりと、お産を進める手助けをしてもらいます。

自然分娩の陣痛逃しの呼吸法にはラマーズ法、ソフロロジー法、リーブ法といった方法等があります。

ラマーズ法 「ヒ、ヒ、フー」という呼吸法で、吸法に集中することで、陣痛や分娩時の痛みを緩和する効果があります。
ラマーズ法の呼吸法は、基本的には鼻から息を吸って口から吐く という胸式呼吸で行います。陣痛の始まりと終わりに深呼吸をします。
ソフロロジー法 深いリラックスと前向き思考で、陣痛を乗り越えるという考えの方法で、あぐらが基本姿勢です。出産前からイメージトレーニングをします。
出産時は呼吸法に集中して、ゆったりした気分で座位でいきみ逃しをし、赤ちゃんの心音を聞き、狭い産道を下がってくる赤ちゃんをイメージします。
リーブ法 中国の民間療法、気功を元に生まれた呼吸法です。会陰押し上げと言う補助動作で陣痛の痛みを和らげる効果もあります。
メリット

帝王切開に比べて、母体の回復が早いです。また、立ち合い分娩もしやすいです。

デメリット

陣痛の痛みに堪える必要があります。(子宮口が全開になるまでいきめません。)

微弱陣痛など、トラブルが起き自然分が不可能と判断されたときは、緊急帝王切開に切り替えられることがあります。

帝王切開

母体の腹部と子宮を切開して、赤ちゃんを取り出す方法です。2011年の統計だと、出産方法全体の約20%が帝王切開になっています。

これは、高齢出産が増えた事にも関係するとされており、35歳未満の妊婦さんに比べ、35歳以上の妊婦さんの方が、2倍以上帝王切開の割合が多くなっています。

予め自然分娩が無理だと判断され予定帝王切開になる場合と、自然分娩中に分娩が難しいと判断された時に、緊急帝王切開になる場合があります。

メリット

自然分娩が不可能の場合や、自然分娩中にトラブルが起きた時、緊急帝王切開に切り替えることで、赤ちゃんの命を救えることがあります。

妊婦さんが重度の妊娠高血圧症の場合でも、帝王切開だとママと赤ちゃんの負担を最小限に抑えることができます。

予定帝王切開だと手術日を予め決めるので、出産の準備ができます。保険も(入っていれば)使えます。

デメリット

手術をすることになるので、自然分娩に比べて母体の回復は遅く、入院日数も長くなります。

また、術後に合併症が起きる事もあります。一度帝王切開になると、次の出産も帝王切開になることが多く、母親の子宮の状態にも寄りますが、出産は3人まで、としている病院が多いです。

無痛分娩

麻酔で陣痛の痛みを取り除く方法です。局部麻酔と全身麻酔があります。

ポピュラーなのは、硬膜外麻酔です。陣痛逃しをしながら、子宮口が4~5センチになったら麻酔をします。

メリット

痛みを和らげることができるので、痛みでパニック等になることを防げます。お産の疲労が少ないので、産後の回復も早いです。

麻酔は血圧を下げる効果もあるので、妊娠中毒症の妊婦さんにも効果的です。局部麻酔は、赤ちゃんへの影響はほとんどないと言われています。

デメリット

麻酔の影響で子宮収縮が弱くなり、陣痛促進剤を点滴し、誘発分娩をすることがあります。

麻酔によって副作用が起こることもあります。陣痛の痛みを感じないため、いきむタイミングがわかりません。(助産師さんが教えてくれます)

無痛分娩ができる病院はまだまだ少ないです。保険適用外なので、施設により出産費用が異なります。

和痛分娩

静脈麻酔や局部麻酔を使い、陣痛の痛みを緩和させながら分娩をする方法です。

全く痛みがなくなるわけではないので、いきみのタイミングはつかめます。無痛分娩との明確な違いはなく、痛みの度合いで使い分けられているようなところもあります。

メリット、デメリットも無痛分娩とほぼ変わりません。

【参考URL】

水中分娩

体温と同じくらいの水の中で、羊水と同程度の塩分濃度になるよう塩を溶かし、水中出産します。

産む場所が水中という以外は、自然分娩と変わりません。ずっと浸かっているわけではなく、一度に浸かる時間は一時間と決まっているようです。

メリット

温水が心身共リラックスさせてくれます。

リラックスすると、無理にいきんだりすることも少なく、母体への負担も少なくなります。

浮力により身体が軽くなり、姿勢を変えやすいです。温水に入ることで筋肉が弛み、産道も柔らかくなり、陣痛も和らぐ効果があります。

赤ちゃんは羊水の中で育っているので、水中に出てくることに抵抗がありません。周りの環境が急激に変わらないので、負担が少ないです。

デメリット

血行が促進されるので、出血量が多くなることがあります。陣痛が初期の段階で水中に入ると、疲労が増すこともあります。

水の衛生が徹底されていないと、感染症になってしまうこともあります。行える施設が少ないです。

助産院

医師はおらず、助産師の元で出産を行う方法です。

メリット

自宅のような普通の部屋で、フリースタイル分娩で出産できます。

「アロマを炊きたい」「家族に立ち会ってほしい」など、自分の希望を取り入れてもらえます。

大抵、一人の妊婦さんに一人の助産師さんがつきっきりでいてくれ、陣痛時には腰をさすってくれたりとサポートしてくれます。

デメリット

正常分娩以外のお産はできません。医療行為はできないので、何かトラブルがあれば提携の病院へ搬送されます。保険は効きません。

このように、出産の主流は自然分娩ですが、他にも様々な出産方法があり、現代は出産方法を選べる時代になってきています。

どの方法で出産しても出産したことには変わりはなく、どの出産方法が良い、ということもありません。

出産はゴールではなくスタートです。赤ちゃんが0歳ならママも0歳。一緒に成長していけたらいいですね。

【参考URL】

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