赤ちゃんようこそ.com > 出産 > 高齢出産~リスクはあるの?~

高齢出産~リスクはあるの?~

年々増えてきている高齢出産。その背景にはなにがあるのか、リスクはあるのか説明します。

高齢出産とは

高齢出産とは、初産が35歳以上のことを指します。

1993年以前は30歳以上が高齢出産とされていました。

しかし、30歳以上で出産する人が増えた事と、諸外国も同様の定義になっていることから、1991年頃から35歳以上に引き上げられました。

高齢出産の割合が増えた背景

女性の社会進出が増えたことにより、結婚する平均年齢自体が年々上がってきています。

そのため初産の年齢も上がってきました。

厚生労働省の発表によると、2011年に初産の平均年齢が30歳を突破しました。

今では、4人に1人が高齢出産と言われています。

どんなリスクがあるのでしょうか

女性の社会背景は変わってきましたが、人の身体のメカニズムはそう変わるものではありません。身体のメカニズム的に考えると、出産適齢期は20代後半と言われています。

女性の卵子は、胎児の時から卵巣の中に作られ、歳を取るごとにその数や質が低下していきます。そのため、出産が高齢になるにつれ、様々なリスクが増えてくる可能性があります。

①染色体異常の起こる確率が上がるため、ダウン症などの障害児が生まれる可能性も上がります。

高齢になるにつれて、染色体がうまく分裂しない割合が増えてきます。その結果、ダウン症児等が産まれる率も高まります。お腹にいる赤ちゃんがダウン症かどうか、調べる方法もあります。

出生前検査 羊水を採り、羊水内の胎児細胞染色体を調べる羊水検査です。大体妊娠16週から17週頃行いますが、流産や破水のリスクが低いですがあります。
新出生前検査 母体の血液を20ccほど採り、DNAを調べます。母体への負担も少なく、流産等の心配もありません。
99%以上の精度だと言われています。現在は5つの病院で実施されています。保険は効かず、大体20万くらい費用がかかるようです。

このような出生前検査に対しては賛否両論で、あえて調べない人、調べる人と、その人によりそれぞれです。

ダウン症とは 染色体の異常により起こる障害です。精神発達の遅れや特徴的な顔貌(吊り上った目、幅広い平坦な鼻など)が見られ、日本では1000人に1人の割合と言われています。
半数以上に心臓の異常が見られます。知能や運動発達の遅れは、通常の子供に比べ2倍くらいの時間がかかると言われています。しかし、成人で働いている人も多くいます。
根本的な治療法はありません。合併症の早期発見や健康管理のため、定期的な健診が大切になってきます。平均寿命は約50歳と言われています。
年齢別自然妊娠率、流産発生率、ダウン症発生率などの比較
年齢 自然妊娠率(注1) 流産の発生率 何らかの染色体異常の発生率 ダウン症発生率
25歳 25%〜30% 10% 1:300 1:1000
30歳 25%〜30% 10% 1:300 1:700
35歳 18% 25% 1:134 1:300
40際 5% 40% 1:40 1:90
45歳 1% 50% 1:11 1:22

注1:1回の月経周期での確率です。

②20代で出産する人に比べて、流産する率が上がります。

妊婦の自然流産率は10%から15%ですが、35歳以上の妊婦の流産率は約20%から25%と言われています。

③妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)や妊娠糖尿病になるリスクが上がります。

妊娠高血圧症候群は、浮腫み(むくみ)・タンパク尿・高血圧どれか一つでもあてはまるとそう診断されますが、特に高齢出産の場合は、高血圧に注意が必要です。

20代に比べ、約1.8倍妊娠高血圧症候群になる確率が高いと言われています。これは、加齢による内臓機能の低下などが原因となっています。

重度の妊娠高血圧症候群の場合、血行が悪くなり胎盤の機能も低下するので、早産や未熟児出産になることもあります。妊娠糖尿病の原因の一つに高齢もあります。

④難産になることも多い

年齢が上がるにつれ産道も固くなります。そのため、出産に時間がかかり難産になることもあります。

⑤妊娠率が下がる

妊娠率が低下し始めるのは、33歳以降と言われており、37歳から38歳頃から急激に低下していきます。

【参考URL】

これらを防ぐ方法はあるのでしょうか

ダウン症などの先天性異常は、残念ながら事前に防ぐ方法はありません。

若くして出産しても障害児が生まれる事ももちろんあります。

高齢出産の場合は、少しその発生率が上がるということを頭に入れておく必要があります。

妊娠高血圧症候群に対しては、まずは早期発見することが大切です。

また、妊娠生活において、睡眠・休息をしっかりとる、バランスの取れた食事を心掛け体調管理に気をつける、ストレスを溜めない、タバコやお酒を避けるなど生活に気をつけ、自分には妊娠高血圧症候群になるリスクがあると理解しておくことも大事です。

将来子供が欲しいと考えているなら

現代では、40歳以上で無事に出産をする人も多くいます。しかし、高齢出産にはこのようなリスクがある、ということも知識として頭に入れておく必要があります。

高齢になってから子供を作ろうとしても、そこで不妊の原因がわかり不妊治療を始めるとなると、出産年齢はどんどん高くなってしまいます。

このようなことも考えながら、ライフプランを立てる必要があります。

メリットもあります

高齢出産ならではのメリットもあります。

①経済的なゆとり

社会人としての経験が長い分、経済的な余裕ができます。経済的なゆとりは心のゆとりにも繋がります。

②精神的なゆとり

社会経験が豊富な分、精神的なゆとりもできます。精神力は出産にも大きく影響します。

③若返り効果もある

妊娠すると、歳を取るごとに減っていく女性ホルモンの分泌量が増えます。そのため、肌につやが戻ったり、冷え性の改善などが期待できます。

まとめとして

このように、出産する年齢が高齢になれば、それだけ様々なリスクが上がるのは事実です。

しかし、個人差もありますし、現在の医学の発達や医療技術面のサポート体制の進歩により、高齢出産の安全性も高まってきています。

そして、忘れてはいけないのが、出産後の育児です。無事出産しても、そこがスタートで、育児の日々が待っています。

育児には相当な精神力と体力が必要となってきます。精神的な余裕があったとしても、年齢的な体力の低下で、育児が大変になる可能性もあります。

妊娠前から体力作りをしたり(安産や産後の体力の回復力の早さにも繋がります)、周りのサポート体制を整えたりしておくことも大切です。

【参考URL】

関連記事

  1. リスクだけではない!!35歳からの出産
  2. 難産からの脱出~促進剤や帝王切開などの選択
  3. 難産ってこれが原因!?~母親編
  4. 難産ってこれが原因!?~おなかの赤ちゃん編
  5. 出生前診断の遺伝子検査で何がわかるのか知りたい
  6. お産後の痛みを軽くするためにできること~会陰マッサージの方法とおすすめのオイル~
  7. 前期破水は何が原因で起こるのか
  8. いつの時期まで逆子だったら帝王切開になるのか
  9. 逆子にはどのような分娩方法があるか知っておこう
  10. 早産予防のために自分でできること