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お腹の赤ちゃんにも便秘の影響が?~母親の便秘と免疫力~

妊娠中に便秘になってしまうと気になるのが流産の次にお腹の赤ちゃんへの影響だと思います。

病院で医師に相談したり、本やサイトなどで調べると一般的に問題ない、という回答がある事でしょう。

結局、妊婦健診で便秘を相談すると妊婦でも使える下剤を処方されたり、妊娠中は便秘だったのに急に下痢になることもあったり、そこまで深刻に考えなくてもなんとかやり過ごすことが出来てしまう人も多いかもしれません。

しかし、実は知らないところで母親の便秘が赤ちゃんに影響している、と知ったらどうでしょうか?

便秘であることの問題点

実はお腹の赤ちゃん、というよりも産まれてからの赤ちゃんに影響してくるのですが、そのお話の前にまず、便秘であることの問題点を知る必要があります。

不快な症状等、実際に感じる部分の問題点は前にあげましたが、目に見えていない問題点がまず、腸の中にあります。

便秘である、ということは腸内環境があまり良くないということを示しています。

お腹の中のお花畑

腸の中にはたくさんの腸内細菌が住み着いていてその数は100種類以上、個数は約100兆個と言われています。

小腸の終わりから大腸にかけては腸内細菌叢と呼ばれるそれぞれの細菌の集まりがあり、その様子はまるで植物が群集をつくって生えているようにも見えます。

イメージ的にはお腹の中に細菌による一面のお花畑があるような感じです。また、昔は細菌が植物に分類されていたこともあり、腸内細菌叢は腸内フローラ、と呼ばれています。

腸内フローラの特徴

引用:光英科学研究所 図版参照 (クリックすると拡大します。)

善玉菌、悪玉菌て?

よく善玉菌、悪玉菌、という言葉を耳にしますが、実際はそういう名前の菌があるわけではありません。

ビフィズス菌、乳酸桿菌などの人の身体に有用な働きをする菌をまとめて善玉菌(有用菌)、ウェルシュ菌やブドウ球菌等の腸の中を腐らせたり有毒物質を作る菌をまとめて悪玉菌(腐敗菌)と呼んでいるのです。

腸内細菌にはその他、日和見菌と呼ばれる大腸菌やバクテロイデス等があります。こちらは普段はどちらともつかない菌ですが、体調が崩れた時は悪玉菌として働く菌です。

腸内フローラは人によって様々なのですが、健康であれば善玉菌、悪玉菌、日和見菌の比率はある程度一定で、悪玉菌よりも善玉菌がやや優勢であるのが良い状態とされています。

便秘になると悪玉菌が優勢となります。普段どっちつかずの日和見菌まで悪玉菌の味方になるのでより腸の動きは悪くなり、有毒物質を含んだ便やガスが長く停滞することになり、様々な不調や病気を引き起こす原因となるのです。

引用:高橋医院 画像参照 (クリックすると拡大します。)

【参考URL】

母親の腸内環境を赤ちゃんは引き継ぐ

普通分娩(経腟分娩)の場合、赤ちゃんは母親の膣を通る時に口からそこに棲息する細菌を取り込みながら産まれてくるそうです。

母親の産道に棲息している細菌はその腸内細菌と類似している事が多く、それがそのまま赤ちゃんの腸内環境を形成する礎となるようです。

つまり、結果的に赤ちゃんは母親の腸内環境を引き継いでいる可能性が高いと言われています。

妊娠中に便秘が続き、例え下剤によって排便したりたまたま下痢になって排便したとしても、腸内環境が悪い状態である事に変わりはありません。

その悪い状態がそのまま赤ちゃんに引き継がれたら、大変です。

引用:マイナビニュース 図版参照 (クリックすると拡大します。)

引用:マイナビニュース 図版参照 (クリックすると拡大します。)

腸と免疫力

妊娠中に母親が便秘であるとさらに何がよくないのか、赤ちゃんによくない腸内環境が引き継がれると何が問題か、腸と免疫力の関係について知る必要があります。

免疫力、その字のごとくそれは疫(病気)を免れる力です。抵抗力とも呼ばれます。

免疫力アップに、と最近は様々な機能性ヨーグルト(免疫力アップについては特にHK L-137が有名)が発売されていたり、テレビや雑誌で特集が組まれていたりするので誰でも一度は耳にしたことがあると思います。

腸にはその免疫力を司る免疫細胞の6割が集まっていると言われています。腸内環境が悪いと免疫力低下は免れないので注意が必要です。

妊娠すると免疫力がただでさえ落ちるので風邪などをひきやすくなります。

私も最初の妊娠の時は何も勉強せずに過ごしていたので風邪をこじらせて副鼻腔炎にまでなり、なかなか治らずに大変な思いをしました。

歯周病菌と早産の関係

免疫力が落ちていると風邪をひくだけでなく、怖い感染症などにもかかりやすくなります。

最近になってよく歯周病の怖さが話題になりますが、歯周病が妊婦にとって怖いのは、歯周病菌は早産のきっかけになったり、低体重児が産まれるリスクがあることが最近の研究で分かってきたからです。

口と子宮、全然関係ないように思えますが、無菌と言われていた胎盤も最近では血液を通っていくつかの種類の菌が流れ込んでいることが分かってきているそうです。

早産の人の胎盤を調べたところ、歯周病菌が見つかった、というわけです。そして免疫力と関係しているのがアレルギーの問題です。

免疫力とアレルギー

アレルギーと免疫力はとても関係が深いことが分かっています。実際はアレルギーとはある特定の蛋白質を異物と判断した時に起こる免疫の過剰反応、とされますが、そこに至るまでもいくつかの段階を踏んでいます。

蛋白質が消化酵素によってきちんとアミノ酸に分解されていればアレルギーが起こることはありません。アミノ酸にまで分解されなかった蛋白質や異種蛋白質は免疫グロブリンAによって捕まえられて、侵入を阻害されます。

更に侵入してきた異物に対して、本格的に免疫システムが作動します。アレルギーを起こすのは免疫グロブリンEの抗体による反応です。

免疫グロブリンはimmunoglobulinと同義語で、Igと略されます。5つのクラスがあり、IgA, IgG, IgD, IgE, IgMと表記されていることが多いです。血液や体液中にあり、抗体として働き外敵の侵入を防いでいます。

引用:日本血液製剤協会 図版参照 (クリックすると拡大します。)

このように書くと専門的過ぎて何がなんだか?と思うかもしれません。

これに腸の善玉菌の働きを照らし合わせてみると、なるほど、腸内環境を整えればアレルギーは起こりづらくなるんだ!!という答えが導き出せると思います。

腸の善玉菌の働き
  • 消化、吸収を助ける
  • ミネラルの吸収を助ける
  • 有害物質を分解、排泄する
  • 病原菌を排除する
  • 免疫グロブリンAの産生を助ける
  • ビタミン、ホルモンを作っている
  • 免疫の正常な判断を助ける
  • 副腎皮質ホルモンの産生を助ける
  • 糖質の代謝を促進してホルモンのバランスを改善する

引用:理化学研究所 図版参照 (クリックすると拡大します。

逆もまたしかり、で腸内環境が悪いとアレルギーが起こりやすい、ということでもあるわけです。食物アレルギーや花粉症、アトピー性皮膚炎等、、、。

大切な赤ちゃんが産まれてから辛い思いをするなんて、母親だったらどうにかして防ぎたい、そう思うはずです。便秘が引き起こす様々な悪影響、きちんと理解して本気で便秘解消に臨みましょう。

体質を改善した結果

今、私の赤ちゃんは無事に1歳を迎えることが出来ました。

妊娠中に本気で腸内環境の改善のために努力し、便秘を解消することが出来たせいか、おかげ様で私も風邪をひくことなく正産期に出産し、母子共に健康で今のところアレルギーなどもありません。

ちなみに母乳育児の場合、母乳にはIgAが含まれていて、善玉菌を増やすオリゴ糖がなんと130種類も含まれているそうです。

そう考えると人間は自然と腸内環境を良い方向に整える力を備えているのだろうな、と推測せざるをえません。

余談ですが、帝王切開で生まれた子供は経腟分娩で生まれた子供に比べて腸内細菌の多様性に乏しく、免疫系の発達に問題が生じる恐れがあるそうです。

もちろん様々な理由から普通分娩や母乳育児をすることが出来ない場合が多々あると思います。

しかし腸内細菌は最初に入ったものは定着し、腸内細菌叢を形成していきますが、のちに発酵食品等で摂取したものはほとんど定着しない、ということを知っておいた方が良いと思うのです。

【参考URL】

『カイテキオリゴ』

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