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妊娠中の冷えの原因と対策

昔から冷え性は妊婦さんには良くないと言われてきました。

妊娠五か月目の戌の日に腹帯を巻くという習慣がありますが、これは、お産の軽い犬にあやかって、腹帯に安産の願いを込めてまくというものです。

腹帯をするのは、大きくなってきたお腹を保護する目的もありますが、冷え性の予防という目的もあります。

では、なぜ妊婦さんにとって冷え症は良くないのでしょうか?

妊婦さんが冷え性であることによって、早産になる確率が高くなると言われています。

また、陣痛が弱くなり、お産が長引く確率も高くなるといわれています。

この他にも、お腹が張りやすい、足がつりやすい、頭痛や腰痛などのトラブルの原因となることもあります。

つまり、冷えを改善・予防することは、お産に関するトラブルを減らす効果があるのです。そこで、妊娠中の冷えの原因と対策について考えてみたいと思います。

冷え症ってどういう状態をいうの?

さて、冷え症という言葉をよく聞きますが、冷え症とはどういう状態をいうのでしょうか?

一般に冷え症とは、手足、つまり、四肢末端がいつも冷たいと感じることをいいます。

暖かいところでも、手足が温まるのに時間がかかる状態で、身体の中枢の温度と抹消の温度に差があることで起こります。

冷え性の妊婦さんのほとんどはお腹も冷えると感じているようです。

なぜ身体が冷えるのか?

では、なぜ身体がいつも冷えるのでしょうか?「寒いから冷えるのでは?」ごもっともです。

寒いから身体が冷えるのです。

でも気温が暖かいところでも、なかなか手足が温まらないのが冷え性です。

これは、血液に関係します。

身体をめぐる血液の循環が悪いと、心臓から離れたところまで十分に血液がいきわたらず、手足が冷えてしまいます。

血行不良の原因

血液の循環が悪くなることを血行不良とも言いますが、血行不良はどのようなことが原因となっているのでしょう。妊婦さんは、運動不足になりがちですので、運動不足からくる血行不良が考えられます。

引用:富士市 ほぐし本舗 なごみ 図版参照

また、大きくなってきたお腹に血管が圧迫されることによっても血行不良を招きます。その他の血行不良の原因としては、自律神経の乱れ、水分不足、貧血、低血圧などが、考えられます。

自律神経の乱れ

自律神経は活動時に活発になる交感神経と、安静時に活発になる副交感神経のバランスで成り立っていて、循環器・消化器・呼吸器の活動を調整しています。

自律神経のバランスは不規則な生活やストレスなどによって崩れやすくなります。

交感神経が副交感神経に比べて優位になると血管が収縮するのですが、自律神経が乱れ、交換神経が優位になりっぱなしになると、血管が収縮し血液の循環が悪くなります。

引用:第一三共ヘルスケア 図版参照

自律神経は女性ホルモンの影響をうける

そして、この自律神経ですが、女性ホルモンのバランスの変化によっても影響を受けるのです。

自律神経は間脳の視床下部というところで調整されています。そして、この視床下部は女性ホルモンの分泌も調整しているのです。

視床下部が、すぐ下の脳下垂体に働きかけることによって、脳下垂体は卵巣にプロゲステロンやエストロゲンといった女性ホルモンの分泌を促すホルモンを分泌するのです。

引用:花王 図版参照

視床下部は常に血液中のホルモンの量をチェックしており、ホルモンの量に応じて、脳下垂体に指令をだします。

自律神経は視床下部が視床下部の周りにある大脳から伝わる刺激によって調整しています。

例えば、ヒヤッとするような出来事があると、大脳がそれを視床下部に伝えることによって、視床下部が交感神経を刺激することで、冷や汗がでる、血圧上がる、身体の筋肉が収縮するといった体の反応を起こします。

難しくなってしまいましたが、妊娠中は女性ホルモンのバランスが大きく変化します。ホルモンのバランスの変化が視床下部に影響を与えることで、視床下部が調整している自律神経のバランスも乱れやすくなります。

冷えは免疫力を低下させる

自律神経のバランスが崩れることで、冷えが生じやすくなりますが、身体が冷えることによっても自律神経のバランスがくずれやすくなります。

引用:ひらやま整体院 図版参照

免疫力や自己治癒力といって、自分で自分の身体を正常に維持しようとする働きは、自律神経によって調整されています。

そのため、自律神経のバランスをくずすことによって、免疫力や自己治癒力が低下し、風邪をひきやすくなりますし、疲れやすくなるなど体調を崩しやすくなります。

冷えを対策しよう

身体が冷えていると体調も崩しやすくなりますし、お産に関するトラブルも多くなりますので、対策をしておきたいものです。では、どのように対策していけば良いのでしょう。ポイントは3つです。

  • 身体が冷えない服装
  • 身体が冷えない食事
  • 身体が冷えない生活習慣

なんだ、当たり前ではないかと思うかもしれませんが、これが案外できないものなのです。それぞれのポイントについて説明していきます。

身体が冷えない服装をしよう

身体が冷えないような服装といっても、ただ着込めばよいというものではありません。どこを温めたらよいかということが大事です。

冷えは体の中枢と末梢の温度差、つまり、心臓に近い所と心臓から遠い所の温度の差が問題ですので、心臓から遠い下半身を冷やさないように心掛けましょう。

特に、ふくらはぎを温めることで、つま先に向かう血液も心臓に戻ろうとしている血液も温めることができます。

温めることで循環が良くなりますのでむくみの解消にもなります。

また、内くるぶしから指4本分ほど上のところにある三陰交というつぼがあり、このつぼを温めるだけでも冷えは解消されるといわれています。

【参考URL】

おすすめはレッグウォーマー

ふくらはぎを温めるのにおすすめなのがレッグウォーマーです。

ハイソックスもふくらはぎを温めることができますが、寝るときなどは足がむずむずしますよね。

レッグウォーマーであれば指先は自由に動かすことができるので気持ちよく寝ることができます。

厚手のソックスは靴のサイズにも影響しますが、レッグウォーマーであれば、冬はショートブーツにかぶせて履いても、暖かくておしゃれです。

足首まわりだけを温められるものや、踵から膝下位まで温められるものなどがあります。

適度に圧がかかって浮腫(むくみ)予防になるものもあります。素材によって付け心地も違いますので、用途や好みに合わせて選んでみてください。

マタニティーレギンスでお腹もすっぽり

ふくらはぎだけでなく、お腹もすっぽり暖かく守ってくれる、マタニティーレギンスも重宝します。

マタニティーレギンスは股上が深くなっていて、お腹を包むようにできています。

ゴムや伸縮する素材でできており、締め付けない構造になっています。

アジャスター付きでお腹の大きさに合わせて調節可能なものもあり、妊娠中だけではなく産後も、しばらく使うことができます。

裾がレッグウォーマー風になっているものもあり、下半身の冷え対策にはもってこいです。

身体が冷えない食事をしよう

身体の外側から暖かくすることも大事ですが、身体が冷えない食事を心がけることで、身体の内側からもあたたかくしましょう。

南国の食べ物や夏が旬の食材は、身体を冷やします。

寒い地方でとれるや冬が旬の食材は身体を温めてくれます。

また、赤・黒・オレンジの食材は身体を温めてくれます。ですから、ゴボウやニンジン・レンコンなどの根菜類は身体を温めてくれます。

そして、ビタミンEを多く含む食材は血行を良くしてくれます。ビタミンEはビタミンCと一緒にとることで、より高い効果が期待できます。

野菜スープであたたまろう

身体を冷やさない食事のおすすめは野菜スープです。

手軽に野菜を摂ることができます。

コンソメで作るレンコンとニンジンのスープ

レンコンとニンジンを5㎜程度の厚さでいちょう切りにします。

そしてコンソメスープで煮ます。

塩・胡椒で味を整えます。お好みで輪切りにしたソーセージをいれてもおいしいです。

豚汁

ゴボウは洗ってさきがけにします。

ニンジン、ジャガイモ、玉ねぎを小さく切ります。

豚バラ肉を一口大に切ります。お鍋に油をひき、豚バラ肉を炒めます。

色が変わったら、切っておいた野菜をいれ、軽く炒めます。

水をいれ、沸騰し野菜が柔らかくなったら、出汁と味噌をいれます。

お好みで長ネギをのせて出来上がりです。

ビタミンEやビタミンC上手に摂ろう

ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類や豆腐などの大豆製品にも含まれていますし、ホウレンソウやカボチャなので野菜類にも含まれています。

また、鰹節などにも多く含まれています。

また、ビタミンEはビタミンCと一緒にとることで効果がアップしますので、湯豆腐をゆずポンでいただくなど、組み合わせを工夫すると良いでしょう。

ピーマンの鰹節和え

ピーマンをくし切りにして、炒め、醤油で味を整えます。

たっぷりめの鰹節であえて出来上がりです。

お好みで一味などをかけるとピリッとおいしくなります。

ピーマンにはビタミンA、C、Eが豊富に含まれています。

ビタミンEを多く含む鰹節を会えることで、更に血液サラサラ効果が期待できます。

生姜の威力

身体を温める食材の代表選手は生姜ですね。

生姜にはジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンという3種類の辛味成分が含まれています。

ジンケロールは生の生姜に多く含まれていて、加熱することによってショウガオールやジンゲロンに変わります。

ジンケロールには血管を広げる働きがあるため、指先や足先まで血液をめぐらすことができます。

また、殺菌作用や免疫力を高める働きがあります。ショウガオールやジンゲロンは胃腸を活発に動かす働きがあり、身体の内側から温めることができます。また、吐き気を抑える働きもありますので、つわりの時にも重宝します。

生姜の使い方

私は生姜をすりおろして、お味噌汁にいれるのが好きです。

肉ジャガや肉豆腐にはスライスしていれます。生姜の香りが味全体をしまりのあるものにしてくれます。

生姜は一回に使う量が少ないので使いきるのが大変なこともあります。また、一回一回すりおろすのが大変です。

もちろんチューブ入りの生姜でも良いのですが、生のものとは香りが違います。

ですので、まとめてすり下ろして、小さな製氷型に入れて、冷凍しておくと便利です。

ジンジャーシロップはお湯で割るだけで、飲むことができる優れものです。

炭酸で割るとジンジャーエールになりますし、紅茶に入れたり、ヨーグルトにかけるなど、いろいろ使えてとても便利です。

身体が冷えない生活習慣を心がけよう

冷えを予防するのには、自律神経のバランスを整えるような生活を心がける必要があります。

基本的なことですが、夜更かしをせず、早寝・早起きの規則正しい生活で身体のリズムを整えましょう。

睡眠時間を十分にとることで、自律神経のバランスを整えるだけでなく、免疫力や自己治癒力を回復させることもできます。

また、運動不足も血行を悪くする原因をなります。

毎日時間を決めて、ウォーキングや筋トレを取り入れるなどしてみると、更に生活にリズムができ、気持ちよく過ごすことができます。

冷えの原因と対策について、考えてきました。冷えはお母さんにとっても、良くありませんが、お腹の赤ちゃんにとっても居心地が良い環境とは言えません。

冷えると、お腹も張りやすくなりますので赤ちゃんも動きにくくなります。ですので、生活のリズムを整え、暖かい服装をして、身体を温める食事を行い、お母さんにとっても、赤ちゃんにとっても、心地よいマタニティーライフを送ってください。

【参考URL】

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