なんとかしたい!!妊娠線のかゆみ~妊娠中の皮膚のかゆみ~

normal妊娠中や産後はとにかく皮膚のかゆみに悩まされたという方はとても多いのではないでしょうか。

私も妊娠直後から、ひじや膝のうら、首、耳の後などがかゆくなり、妊娠後期には大きくなったお腹の下の方にできた妊娠線の周りのかゆみに悩まされました。

妊娠すると、ホルモンバランスの変化などにより、皮膚がかゆくなる方がいます。

かゆみにまかせてかきむしってしまうと、更に広範囲がかゆくなり、皮膚も大変なことになります。

そこで、この妊娠中の皮膚のかゆみの原因と対策について考えてみたいと思います。

ところでかゆみってなんだろう

Attractive naked woman's body part. Scratching her back. Closeupさて、妊娠中の皮膚のかゆみについて考える前に、かゆみについて考えてみましょう。

「かゆみ」とはどういう状態のことを言うのでしょう。

「かゆみ」とは「皮膚や粘膜をかきたくなるような感覚」を言います。

では、ではなぜ皮膚をかきたくなるのでしょうか。

「かゆみ」には、「末梢性のかゆみ」と「中枢性のかゆみ」のかゆみがあります。

引用:シオノギ製薬 図版参照

「抹消性のかゆみ」は皮膚にある肥満細胞(マスト細胞)が刺激をうけることで、かゆみを生じさせる物質「ヒスタミン」をだします。

このヒスタミンが神経を刺激することで、かゆみを感じます。

「中枢性のかゆみ」はオピオイドペプチドという物質のバランスよって、神経を刺激しかゆみを感じます。

オピオイドにはかゆみを誘発するオピオイド(β―エンドルフィン)とかゆみを抑制するオピオイド(ダイノルフィン)があり、かゆみを誘発するオピオイドが、かゆみを抑制するオピオイドより増えることで、かゆみを生じます。中枢性のかゆみは腎疾患や肝疾患によって生じることがあります。

そして、妊娠中はこの両方の「かゆみ」が出現することがあります。

妊娠性皮膚掻痒症とは?

妊娠中、特に発疹などの皮膚の異常がないのに、体中にかゆみが現れる場合を妊娠性皮膚掻痒症(にんしんせいひふそうようしょう)といいます。

妊娠すると、なぜ皮膚はかゆくなる?

妊娠すると、なぜ皮膚がかゆくなるのでしょう。

  • ホルモンバランスの変化によって肌が敏感になる。
  • 子宮が水分を貯めようとするため、肌が乾燥する。
  • 胆のうの機能が低下して、胆汁の成分(胆汁酸)が血液中に逆流する。

妊娠中の皮膚のかゆみの1つは、ホルモンバランスによるものです。

妊娠すると、女性ホルモンの分泌が増えて、ホルモンバランスが大きく変わります。

女性の肌は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という二つの女性ホルモンのバランスによって、コンディションが整えられます。

ですから、妊娠によるホルモンバランスの劇的な変化は肌を敏感にし、少しの刺激にも反応しかゆくなってしまいます。

また、妊娠中は妊娠を維持するために、身体が水分を貯めようとします。そのため、皮膚にまで水分がまわらなくなり、肌が乾燥しやすくなります。

また、妊娠によるストレスやつわり(悪阻)による食欲低下によっても水分不足となり、肌が乾燥しやすくなります。

また、妊娠中は女性ホルモンの影響で胆のうの収縮が抑制されるため、胆汁がうまく排泄されないことがあります。

また、妊娠後期になると、胆道が子宮に圧迫されるため、狭くなり、更に胆汁の排泄がうまくいかなくなり、胆汁に含まれる成分が血液中に逆流します。この成分が、強いかゆみを引き起こすことがあります。

妊娠性痒疹、妊娠性疱疹とは?

妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)は、妊娠中に丘疹といって、皮膚に赤いぽつぽつができて、とてもかゆくなるものです。

手足や、お腹、背中など体中にできてしまうことがあります。

妊娠性疱疹は身体のあちこちに水ぶくれができてしまう病気です。

蕁麻疹(じんましん)のようなぶつぶつの中心が水泡になっているような場合もあります。

妊娠性痒疹、妊娠性疱疹のいずれも妊娠中期から後期に出る場合が多く、原因ははっきり解明されていません。

初めての妊娠より、2回目以降の妊娠のほうがでやすく、妊娠回数を重ねることで、重症化するようです。羊水などに対するアレルギーのようなものではないかと言われています。

これらは、かきむしると重症化しやすくなりますので、妊婦健診の時に医師に相談しましょう。

産婦人科で妊娠中でも使える塗り薬を処方してくれることもありますし、連携している皮膚科を紹介してくれることもあります。

妊娠性痒疹・妊娠性疱疹は、出産後には良くなることがほとんどです。
【参考URL】

妊娠線はかゆみを増強する

妊娠することによって出現する皮膚のかゆみについて考えてきましたが、このかゆみを増強する原因の一つが妊娠線です。

妊娠線は、肉割れ、ストレッチマークとも言いますが、皮下脂肪が急激に増えることに、皮膚の伸びが追い付かずひび割れてしまうことを言います。

もっともできやすいのが下腹部ですが、乳房や太もも、二の腕などにもできます。ただでさえ、かゆいところにきて、妊娠線ができると、ピリピリと痛痒く、かきむしらずにはいられなくなります。

人の肌は3層構造になっています。表面から、角質、表皮、真皮となっています。妊娠線はこの真皮引っ張られて割れてしまうことによってできます。

この真皮には「かゆみ」のもとになるヒスタミンを放出する脂肪細胞(マスト細胞)がたくさんあります。ですので、妊娠線はちょっとした刺激でも、かゆくなります。

また、一度割れてしまった真皮は、その後も完全に戻るということはありません。

妊娠線を予防しよう

妊娠線は、なんといっても予防が一番です。

早いうちから、できれば「妊娠するかもしれない」と思った時点から、妊娠線の予防を心がけましょう。

では、妊娠線はどのように予防したらよいのでしょう。

妊娠線は、急激に皮下脂肪が増えることでできますので、急激な体重増加を抑える必要があります。

適度な運動と筋力をつけることで、急激に皮下脂肪を増やさないようにしましょう。

更に重要なのは、皮膚を柔軟に保つということです。表面の乾燥を防ぐことはもちろんですが、肌が水分をキープできる状況を保つ必要があります。

そのためには、肌にも栄養がいきわたるように、しっかりと栄養を摂る必要があります。

また、皮膚は新陳代謝を繰り返し、弾力性や柔軟性を保っています。

新陳代謝を活発にし、肌の弾力性や柔軟性を保つように、クリームやオイルなどでマッサージし、ケアすることで妊娠線を予防しましょう。

妊娠線の予防には専用のクリームがおすすめ

妊娠線を予防するには、クリームやオイルなどで、毎日マッサージすることが有効です。では、どのようなクリームを使うと良いのでしょう。

妊娠中は肌も敏感になっていますし、赤ちゃんにとっても安全なものを選びたいですね。

香料や着色料、パラベン(防腐剤)が入っていないことは、もちろんですが、保湿力や肌の引き締め効果など、どのような成分がどのような目的で入っているのか、確認して選んでみてください。

おすすめの成分配合のクリーム

ベルタ マザークリーム

ベルタ マザークリームには、スーパーヒアルロン酸やコラーゲンといった肌の保湿力を高める成分が含まれています。

さらに、シラノール誘導体といって、肌を引き締め、たるみやしわを予防してくれる成分も含まれています。

コラーゲンは肌の組織成分ですが、コラーゲンだけを表面から補っても、すぐに組織として成り立つわけではありません。

シラノール誘導体は皮膚の内部に浸透し、コラーゲンを組織として再構築するという働きをすることができます。

そして、このクリームで最も注目したい成分がヘスピリジンです。

ヘスピリジンは柑橘類の皮などに多く含まれている成分でビタミンPともいわれていますが、このヘスピリジンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用や抗アレルギー作用があります。

海外では、アトピー性皮膚炎や金属アレルギーによる皮膚炎のかゆみ止めの成分としても使われているようです。

センクリアホワイト

センクリアホワイトは原料に国産のものを使っています。

保湿成分としてはミツロウ、ホホバ油が配合されています。

ミツロウはミツバチの巣の材料です。

ミツバチが分泌した蝋(ロウ)に花粉などが付着したものです。

保湿力が高いのですが、抗菌作用もあるので、肌の炎症を抑える効果もあります。

ホホバ油はホホバという植物の種から抽出される油です。

ホホバ油にはビタミンEが含まれていますので、保湿力が高いだけではなく、抗酸化作用があり、肌のひきしめ効果もあります。

このクリームの特徴はごまオイルを使っていることです。

ゴマの成分であるセサミンは、女性ホルモンと似た働きをしてくれることが知られています。

妊娠中は女性ホルモンのバランスの変化によって、肌のコンディションが崩れやすくなりますので、セサミンによって、肌のコンディションを整えることができます。

また、ごまにもビタミンEが多く含まれていますので抗酸化作用も期待できます。

皮膚のかゆみを対策しよう

妊娠線を予防するクリームについて、述べてきましたが、皮膚の乾燥を防ぐことが、かゆみの対策にもなりますので、妊娠線を予防することが、直接かゆみ対策にもなります。

その他にできるかゆみ対策については次のようなものがあります。

  • 肌を刺激しない生活をする。
  • 肌を締め付けない服装をする。
  • 部屋の湿度や温度を管理する。
  • 栄養のバランスを考えた食事をする。
  • 掻かない
肌を刺激しない生活をしよう

妊娠中は肌が敏感になっていますので、肌を刺激しないことが、かゆみを起こさないポイントになります。

肌に身につけるものは、木綿のものが良いですね。

また、顔や身体を洗いすぎるのもよくありません。ごしごしと、こするのではなく、泡で優しく洗い流してあげましょう。

洗顔フォームやボディーソープも刺激の少ないものを選んでみましょう。

また、入浴の際のお湯の温度が高すぎることも、肌への刺激になります。40℃前後のお湯に調整してみてください。

肌を締め付けない服装をしよう

肌を締め付けると、血行が悪くなり、皮膚のかゆみを増強します。

妊娠中は、体形が日々かわるので、身体にあった衣類を身につけるのは、難しいかもしれません。

特にブラジャーやショーツなどはきつすぎないものを選びましょう。

マタニティレギンスなど、伸び縮みして、更に、サイズを調整できるようなものが重宝します。

部屋の温度や湿度を管理しよう

部屋の温度や湿度も気にかけたいものです。温度は暑すぎず、寒くない温度が良いでしょう。暑いとどうしても汗をかいてべとつき、かゆみの原因になります。

温度管理に使うエアコンや暖房器具は湿度を下げてしまう傾向があります、お肌に優しい湿度は50~60%程度といわれています。加湿器などを使って、部屋の湿度も気にかけてみてください。

栄養のバランスを気にかけよう

栄養のバランスにも気をつけたいものです。

かゆみの原因となるヒスタミンと同じような成分を含む食べ物としてはチョコレート・ココア・コーヒーなどがあります。

また逆にヒスタミンを抑えてくれる食べ物としてはいちごや柑橘類・キャベツなどがあります。

また、カルシウム不足もかゆみの原因となりますので意識して摂りたいものです。

妊娠中は、様々な栄養素をバランスよく摂る必要がありますので、サプリメントなどを補助的に使ってみることもおすすめします。

掻いちゃダメ!!

そして、なんといっても掻かないことが大事です。かゆいところを掻きむしると、その瞬間は、結構気持ち良いと感じます。

でも、掻くことで、更なる炎症、そしてかゆみがやってきます。かゆくても掻かないことです。

かゆいところを保冷剤などで一時的に冷やすことで、かゆみの原因であるヒスタミンを抑え、かゆみが治まることがあります。

妊娠中の皮膚のかゆみの原因と対処法について考えてみました。

妊娠中はかゆみが生じやすい時期ですので、妊娠線や皮膚トラブルなどの、更なるかゆみの原因を予防し、環境を整え、栄養のバランスに気をつけ、健康的なマタニティライフを送って下さい。

我慢できないような、かゆみが生じた時には自分で何とかしようとせず、産婦人科の医師に相談してみてくださいね。
【参考URL】

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