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妊娠中の痔の症状を改善するには、どんな治療法が良いの?

1.妊娠中は痔になりやすいという事実、もし痔になったらどうする?

妊娠中には、赤ちゃんの成長に伴い子宮が大きくなるため、腹部周辺の血流が滞りやすく、どうしても痔になりやすくなります。

特に、最近はデスクワーク等ライフスタイルの変化から便秘や下痢等の排便トラブルを抱える女性や冷え性の女性が増加しており、もともと痔を持っている方も増えています。

そして、そのような方が妊婦になると容易に痔を悪化させてしまうということもあります。

このような理由から、妊婦にとって痔は非常に身近な問題になりやすいのですが、恥ずかしさからなかなか相談しづらいということも多々あります。

私の場合も、病院に行くのが恥ずかしく、なんとか自力で治そうと試行錯誤した経験があります。

結果的に治ったから良かったものの、妊娠中は赤ちゃんへの影響から治療方法が制限されますし、悪化すればするほど薬剤や手術療法等の治療は複雑になるのですから、やはり思い切って早期から専門家に相談すべきだったと言えるでしょう。

はっきり言えば、産婦人科の先生や肛門科の医師は痔の相談に慣れていますから、恥ずかしさ等そこまで気にする必要があるとも思えません。

妊娠中に痔の問題を自分一人で抱え込み、不安や悩みから精神的なストレスを抱えることも赤ちゃんに悪影響を及ぼすのですから、ここはママとして勇気を出してもらいたいと思います。

2.妊娠中になりやすい痔とその症状は何?

痔にも様々な原因や種類がありますが、その中でも妊娠中になりやすいのはいぼ痔(内痔核)と切れ痔(裂肛)です。

引用:東洋堂 図版参照

痛みの程度は人それぞれですし、無痛の痔もありますが、痛みの程度や状態だけで痔の進行状況が決まるわけではありません。

痛みがないからといって安心せずに、痔が大きくなっていないか、痔が肛門の外に出てくる頻度が増えていないか、膿を持っているような色をしていないか等注意しておくことが必要です。

また痛みの程度がひどい場合には、その我慢が赤ちゃんの成長・発達に影響しますので、やはり早めの受診が必要だと言えます。

切れ痔の場合には、トイレ中に肛門付近に出血していることで気付くことも多いと思いますが、圧迫すればすぐに止まるのか、出血の量は増えていないか等注意して下さい。

また、血が止まった後には、感染予防の観点からウォシュレットやシャワーで患部を清潔に保っておくことも忘れてはいけません。

痔になっていることに気付いたら、とにかく症状の変化と患部の清潔に心掛け、早めにかかりつけの産婦人科か肛門科の診察を受けるようにしましょう。

【参考URL】

3.痔にはどんな治療方法があるの?

一般的な痔の治療

基本的に、痔の治療は、どの程度日常生活に支障を来たしているのかということを参考に、本人の希望が反映されて決まります。

つまり、痔があっても本人が全く困っておらず、感染の可能性や悪化の様子がなければ、観察のみや塗り薬で様子を見るということもよくあります。

一方、あまりにイボ痔が肛門周辺に脱出してきて、頻回に手で戻さなければならず本人の苦痛が強いとか、出血がなかなか止まらない場合、すぐに治したいという場合には、手術が選択されることもあります。

妊娠中の痔の治療

手術を希望する妊婦さんでも、手術や麻酔での侵襲を避けるためにできる限り妊娠中は手術をせず、産後に手術を受けられる方が多いようです。

ただ、出産時にいきみによって痔が悪化する可能性もありますし、手術を待てない程症状が強い場合には安定期にあたる妊娠5~8ヶ月に手術の予定を組むことが多くなります。

手術を待てる場合には、基本的に妊娠中は保存的療法といって座薬や塗り薬等の治療薬で経過を見ることが多くなります。

4.妊娠中の痔は、基本的に薬で様子を見る

妊娠中は基本的には治療薬で様子を見ることが多くなりますが、薬を使用する場合でもやはり市販薬を自己判断で用いるのではなく、診察を受けて処方してもらう方が安心です。

塗り薬等の外用薬は胎児に影響がないという主張から妊婦でも安心して使える市販薬があると口コミ等で取り上げられていたりしますが、薬剤添付の説明書を読んでみると、やはり妊娠中や授乳中にはかかりつけ医に相談をと明記されているものが多くなっています。

また、仮にその薬で何らかの副作用が発生すれば、症状に対する治療も必要になってきます。

色々な可能性を考えて万全の対策をとるのであれば、専門医で処方をしてもらった方が安心ですし、処方であれば健康保険の適用にもなるかと思いますので、かかりつけ医等でしっかりと処方してもらうことをおすすめします。

引用:千里堂 図版参照

5.妊娠中に痔の手術をすることもある

痔でも出血がひどい場合や感染から皮膚の下にトンネルを形成してしまう等症状がひどい、または悪化が見込まれる場合には手術を勧められます。

痔でなくても、不慮の交通事故やその他の疾患のために妊娠中でも手術をすることはありますし、麻酔薬も術後の痛み止め等も母体や胎児に影響がないものを使用してもらえるので安心して良いと思います。

ただし、お腹の赤ちゃんの変化等(胎動の有無や増減、腹部の張り感等)は積極的に医療従事者に伝えて、何かあった時でも異常の早期発見ができるように努めて下さい。

専門医が妊娠中でも母体にも胎児にも悪影響がないように手術や麻酔をしてくれるとはいえ、やはり妊婦本人としては手術を避けたいというのが、多くの方の本音ではないでしょうか。

そのためには、やはり放置しないことが肝心で、恥ずかしさから我慢を押し通さずに、早め早めに専門医へ相談していただきたいと思います。

妊娠も後期に入りますと、子宮が大きくなるにつれて痔が悪化してしまうこともあるので、出産を控えたただでさえ不安な時期に、痔へのストレスも増大しないよう早めの対処で安心して出産に臨めるよう環境を整えていきたいものです。

【参考URL】

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