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妊婦に処方される下剤について

妊娠中は薬の服用はなるべく控えたいところです。今まで市販の便秘薬に頼っていた人は更に頑固な便秘に悩まされているかもしれませんね。

健診の時に便秘の程度を相談すると、下剤を処方してもらえることがほとんどです。処方薬とはいえ、全く副作用がないわけではないので、薬の内容について理解してから服用することが大切です。

下剤のタイプ

下剤、と聞くとなんとなく便秘薬よりも強力なイメージがありますが、呼び名の違いだけで内容は一緒です。

下剤には大まかに分けて膨張性下剤、塩類下剤、刺激性下剤、潤滑型の下剤、の4つのタイプがあります。

それぞれのタイプごとに、市販薬も紹介したいと思います。それは市販薬を推奨しているのではなく、処方薬でも実は刺激が強いものもあるので、感覚的に安全、と思わない方がよいのでは、という注意喚起の意味をこめています。

また、市販薬は主成分が穏やかな効き目のものでもその他の成分で刺激の強いものが含まれている場合も少なくないので、自己判断で服用しないほうが無難です。

膨張性下剤

それ自体が水分を吸収して膨張し、便の量を増やします。処方薬ではバルコーゼ、があります。

その他、小麦ふすまや寒天等のオオバコの種子等の食物繊維が主体になるものが多く、市販薬ではサトラックスがありますが、センナ実も入っているので刺激性のものも含まれます。

このタイプは医薬品ではなくサプリメントとして市販されているものが充実していますが、効き目が穏やかであるものの腹部膨満感を感じることもあります。

一緒に多めの水分を摂ることが大切です。

妊婦が薬を服用する場合、副作用が少ないものが求められますが、飲むからには即効性も求められるのでこのタイプは処方されることは少ないかもしれません。

私は妊娠前、このタイプのサプリメントを試したことがありますが、やはり即効性に欠けることと、ガスがたまる感じがしてお腹がはってしまったのであまり向かなかったようでした。

塩類下剤

塩類の浸透圧によって大腸内に水分をとどめ、便をやわらかくします。

処方薬ではマグラックス、マグミット等があります。

これは製品名なのでその他、酸化マグネシウム錠<TX、モチダ、マイラン、ケンエー>等の後発品もあり、ジェネリックを

希望した場合はそちらになります。どれも内容は同じです。主成分の酸化マグネシウムは古典的な薬です。

副作用が少なく、安全性が高い事で知られ、妊婦に処方される事が多い下剤のひとつです。
ただし、心臓は病や腎臓病等の持病がある人は医師に申告する必要があります。

特に腎臓病の人は高マグネシウム血症になるリスクがあるので、注意が必要です。

市販のものでは、スラーリアミルマグ3Aマグネシアスルーラックデルジェンヌなどがあります。

これらの塩類下剤も多めの水分と一緒に服用することが大切です。

このタイプの下剤の良いところは、習慣性がないので長期間使用しても効かなくなってしまうことがないと言われています。

ただ、頑固な便秘の場合、最初から効かなかった、という声も良く聞きます。

私も妊娠前にミルマグを試したことがありましたが、水をたくさん飲んで気持ち悪くなったわりには便秘には全く効果がなかったので、効き方は個人差があるようです。

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刺激性下剤

大腸刺激性下剤は、その名の通り、大腸を刺激することで蠕動運動を促し、便秘を解消する薬のことです。

その成分は様々ですが、妊婦に処方されることが多いのはピコスルファートナトリウム水和物が主成分のものです。

ラキソベロン、という製品名の物が有名ですね。

こちらは液体のものをよく見かけますが、錠剤もあります。後発品はたくさんあるのでここでは取り上げませんが、ジェネリックを希望の場合は調剤薬局で相談すると良いと思います。

大腸刺激性下剤は弛緩性便秘に効果があるので、妊婦には塩類下剤等よりも効き目を感じる人が多いようです。

刺激性下剤の中では効き目が穏やかで安全性が高い、とされているので通常の使用量の範囲内であれば妊婦でも問題なく使用できるようです。

こちらは服用後、約7~12時間後に便意が起きるので寝る前等に服用すると良いでしょう。

便秘と下痢を交互に繰り返す痙攣性便秘には効果がなく、逆に腹痛を起こす等体調を崩すことがあるので注意が必要です。

その他、より強い刺激性下剤も処方されているようです。原則的には妊婦への投与へは禁忌とされている、アローゼン、プルゼニドなどです。

こちらは植物のセンナやセンナ由来のセンノシドというものが主成分です。

植物由来ということで身体に優しいのでは、と思うかもしれませんが、プルゼニドの便秘解消率は80%以上、と言われるように、強い下剤となります。

強い刺激性下剤は子宮収縮を引き起こして流産や早産になる恐れがあるので、病院で処方された時は用法、用量をきちんと守ることが重要です。

こちらは、マグミット等が効かなかった場合や今まで便秘薬を常習的に使っていた人が処方される事が多いようです。

刺激性下剤の市販品はたくさんあります。市販品の約70%が刺激性下剤であると言われています。

アントラキノン系、と呼ばれる刺激性下剤はセンナやアロエ、大黄、カスカラ等の生薬から抽出していますが、常習性があり、使い続けると効かなくなったり、大腸メラノーシスになったりします。

大腸メラノーシスとは強すぎる下剤の刺激で大腸にダメージが蓄積することで色素が沈着しておこります。それが続くと大腸の機能が低下し、神経が鈍くなり、便秘も悪化の一途をたどります。

これらの刺激性下剤に分類される便秘薬は頑固な便秘に悩まされた人なら一度は試したことがあるかもしれません。

強い腹痛が起きたり、下痢をしたりしたことはありませんか?経験上、妊娠中は使用を避ける人がほとんどだと思いますが、同じような分類の薬が処方されると思うと、少し怖いですね。

潤滑型の下剤

潤滑型の下剤=浣腸は余程便が硬くなってしまわない限り行われないようですが、まれに妊娠中でも行った、という話を聞きます。

子宮収縮を起こす可能性があることが臨床で分かっているそうなので、出来る限り避けて通りたい道ですね。

市販品にも妊娠中の使用は避けるように書いてあるので自己判断で使わないように気を付けましょう。

下剤は一時的なもの

下剤を飲んでも便秘自体が解消されるわけではなく、飲んだ分だけ排便が起こるだけです。

下剤を飲むことは直接的に赤ちゃんに影響がないとはいえ副作用のリスクは0ではありません。

便秘の根本的な改善には腸内環境の改善が不可欠だと思います。下剤はあくまでも一時的なものと考え、下剤に依存することがないようにしましょう。

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