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不育症とは?原因と治療法について~流産を繰り返してしまっても諦めないで~

「陽性反応が出る=妊娠するけれども、継続せずに流産してしまう」ことが続くことを「不育症」と言います。不育症の定義について、またその原因や治療法についてまとめました。

不育症とは

引用:あしたのママへ 図版参照

不育症とは、妊娠はするけれども、赤ちゃんが育たずに流産や死産を繰り返してしまうことを指します。

流産を2回続いてしまうことを「反復流産」、3回以上続いてしまうことを「習慣流産」といい、習慣流産は不育症と同じ意味で使われることもあります。

また、不育症は、初期の流産だけではなく、死産や生後一週間以内に赤ちゃんが亡くなってしまう新生児死亡も含みます。

不育症と不妊症の違いは?

まず、流産は、妊娠22週未満のうちに赤ちゃんが亡くなってしまうことを指し、この初期の流産は、妊娠した女性の約15%から30%に起こると言われています。ですから初期の流産は、誰にでも起こりうると言えます。

そして、その原因の多くは胎児側にあります。しかし、中には、子宮の病気など母体側が原因となることも少なくありません。

その場合は、妊娠をするためにはその原因をなくす(治療する)ことが必要となります。

引用:厚生労働省研究班 図版参照

不育症の場合は、継続できないけれども妊娠はできる状態なので、不育症だからといって妊娠・出産ができないというわけではありません。

何度か流産を繰り返したけれども、後に赤ちゃんを授かる人も多くいます。

もちろん不育症にも流産と同じく、原因がある場合とはっきりしない場合があり、原因がわかればその原因に対して治療を行います。

赤ちゃんを授かりたいけど妊娠しないこと状態を不妊症と言い、妊娠するけれども継続できない状態を不育症と言います。

流産と年齢の関係について

引用:徐クリニック 図版参照

妊娠する年齢が高齢になっていくほど、流産の率も高くなっていきます。その率は、35歳で約20%、40歳で約40%、42歳で約50%にまで達すると言われています。

年齢が上がるだけで妊娠してもそれだけの確率で流産するわけですから、子宮の病気など原因がある場合は、妊娠を望んだ時に障害がないよう、妊娠を望んでいない時期であっても早めにその原因をなくす(治療する)ことが大切になってくると言えますね。

流産が続いても必ずしも不育症とは断定できません

不育症には、様々な原因があります。しかし、検査をしても何の異常もなく、原因不明なことも少なくないようです。

例えば、2回続けて流産した後に、何も検査や治療をしないまま次の妊娠をして、無事に出産に至る確率は8割から9割、そして3回流産を繰り返した後に4回目に無事に出産した確率は5割から6割というデータもあります。

ですから、流産を繰り返したとしても、たまたま流産が続いただけで、必ずしも不育症とは言えない、ということを知ってほしいと思います。

不育症の原因と治療法について

夫婦染色体異常

加齢などが原因で、夫婦どちらかに染色体異常があることを指します。3回流産を繰り返した夫婦の約7%が染色体異常が見つかっています。

この場合は、残念ながら現段階では治療法はありません。しかし、可能性は0ではなく、妊娠・出産に至る夫婦も多くいます。染色体異常のない夫婦に比べて、妊娠・出産の確率が低い、ということです。

子宮形態異常

引用:メディカルノート 図版参照

不育症の原因の約15%が子宮形態異常と言われています。

子宮奇形や、子宮の病気である子宮筋腫や子宮頚管無力症、子宮腔癒着症などが原因で、着床障害が発生します。

子宮奇形の場合、治療をしなくても妊娠・出産に至るケースの割合は高いです。

また、子宮筋腫など子宮の病気と原因がわかれば、まずはその原因を取り除く治療を行ってから、妊娠・出産を目指します。

血液凝固異常

引用:インスリン活用ガイド 図版参照

抗リン脂質抗体など、自分の身体の一部を間違って異物として認識してしまう抗体を作り、血液が固まりやすくなってしまうことを指します。その結果、赤ちゃんに酸素や栄養が生きにくくなってしまいます。

不育症の原因の約20%がこの血液凝固異常と言われています。アスピリンやヘパリンなどの使用した、薬物療法を行います。

治療をすることで、その後の妊娠・出産の成功率は約80%というデータもあります。

内分泌代謝異常

高プロラクチン血症や甲状腺機能異常、黄体機能不全や糖尿病などが原因で、ホルモンバランスが崩れ、赤ちゃんの正常な成長を妨げてしまうことを指します。

食事療法や薬物療法などで、数値を正常に戻したり病気をコントロールできる状態にしてから、妊娠・出産を目指します。

感染症

クラミジアなどの感染症により流産を引き起こしてしまうことを指します。妊娠をする前に、感染症の治療を行います。

【参考URL】

ストレスも大きく関わっています

妊娠を望んでいる人にとって妊娠するということはとても喜ばしいと同時に、「無事に成長してくれるだろうか。」「健康な赤ちゃんを産めるだろうか。」など、心配な気持ちが大きくなることも事実です。

ストレスが原因で子宮の状態が悪くなるという事もあります。

また、一度でも流産を経験すれば、そのダメージは身体的にも精神的にもとても大きなものである、ということを、パートナーも理解する必要があります。

新たに妊娠しても、「また流産してしまうかも・・・。」とナーバスになってしまう女性も多いです。それが何回も繰り返しているのであれば、その悲しみは計り知れないでしょう。

妊娠しやすい身体作り・ストレスを溜めない生活をしましょう

お互いに優しさを持って接しよう

流産を繰り返してしまうということはとても悲しい事です。

自分の身体に一度は命を宿し、それを失ってしまう女性の気持ちを受け止め、優しく接してあげてください。

もちろん悲しいのはご主人も同じです。ご主人にも優しく接してあげましょう。

妊娠のことばかり考えない

常に妊娠のことばかり考えてしまいがちですが、他のことにも目を向けて、できるだけ「普通の生活」を送ることも大切です。

身体を冷やさない

身体が冷えると、もちろん内臓も冷えますし、血流も悪くなります。

適度な運動は体力作りにもなりますので、日頃運動不足の人は身体を動かすようにしましょう。身体が温まり、血流もよくなりますよ。

バランスの良い食事をしよう

健康な身体の基本は、毎日の食事が大きく関わってきます。

栄養バランスが偏らないように、日々の食事を見直してみましょう。

身体に必要な「水」の質にこだわってみるのも良いかもしれませんね。

安心安全な天然水を使用した「プレミアウォーター」など、ウォーターサーバーを使用するのもおすすめです。

葉酸を摂取しよう

葉酸は妊娠初期にとても大切な栄養素です。赤ちゃんの先天性異常のリスクを下げるので、その結果流産や早産のリスクも下がります。

そのため、妊娠前からの葉酸の摂取を、厚生労働省でも推奨しています。また、精子の染色体異常を軽減する効果や子宮内膜を強化する効果があるとも言われています。

基本は食事で摂る事が望ましいですが、推奨されている一日0.4グラムを食事だけで摂取することはなかなか難しいので、葉酸サプリメントなどを利用するなど工夫しましょう。

ベルタの葉酸サプリなどが有名ですね。

まとめに

このように、悲しい事ですが、妊娠・出産を望んでいても流産を何度も繰り返してしまい「不育症」と診断されてしまう人もいることは事実です。

しかし、不育症と診断されたからといって、妊娠・出産を諦める必要はなく、多くの方が流産を繰り返しながらも無事出産にまで至っていることもわかりました。

原因がわかれば、その治療をすることで出産率はぐっとあがります。

そして、約20年前に行われていた不育症の検査項目と現在行われている検査項目は大きく変わってきています。それだけ医療技術も進歩している、ということですね。

そして、もし何をしても赤ちゃんを授かれなかったとしても、世の中には様々な家族があり生き方があります。
どのような結論を出すにしても、ご夫婦で納得いくまで話し合うことも大切です。

【参考URL】

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