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難産って原因があるの?~なりやすい傾向と対策について~

妊娠したら、誰しもが安産で生みたい、と願うものです。でも、中には難産になってしまう人も少なくはありません。

難産とは何か、そして原因があるのか、それに対して対策はあるのか、説明したいと思います。

難産とは

難産とは、人の助けなしには分娩が困難な状態や、分娩が不可能な場合を指します。

規則的な陣痛が始まってから、赤ちゃんが生まれて胎盤が出てくる時間が長い場合も難産と言います。

初産で出産時間が30時間以上、経産婦で15時間以上かかる場合が当てはまります。

難産になる原因について

(1)微弱陣痛

陣痛の間隔が縮まらず、子宮口が全開になるまでに時間がかかることを言い、相当な体力を消耗します。

そのことにより、出産する力がなくなったり、酸素がうまく行かず赤ちゃんの心拍数が落ちてきてしまうこともあります。

先生の判断により、陣痛促進剤を使ったり、鉗子分娩や吸引分娩になったり、さらに助産師さんがお腹を押すこともあります。

鉗子分娩

引用:産婦人科ホームメイト・リサーチ 図版参照

金属製の二枚のヘラを合わせたような器具で、これを赤ちゃんの頭に挟んで引き出します。

吸引分娩

引用:産婦人科ホームメイト・リサーチ 図版参照

シリコン製や金属製の丸いカップの形をしたもので、赤ちゃんの頭に当てて、カップ内の空気を抜いてその吸引力で赤ちゃんを引き出します。

(2)太りすぎ・痩せすぎ

妊娠中に太りすぎてしまうと、産道にも脂肪がつき、狭い産道がさらに狭くなってしまいます。

また、急激な体重増加により、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)など、トラブルになりやすくなる可能性があります。

妊娠高血圧症候群の症状が改善されない場合、母体や胎児の命にもかかわります。そして、妊娠糖尿病になるリスクも高くなります。

妊娠前に標準体重の人で、妊娠中の体重増加は8キロから12キロくらいまでが適切とされています。

逆に痩せすぎている妊婦さんだと、貧血になりやすく、分娩時の体力低下にも繋がりますし、出産時に多量出血してしまうこともあります。

それから、胎児に栄養がいかず、赤ちゃんが低体重児として生まれてくることがあります。

低体重児で生まれた赤ちゃんは、将来成人病になる可能性がある、という研究結果も出ています。

(3)妊婦の身体と赤ちゃんのバランスが合っていない

お母さんが小柄だと、子宮も産道も狭い場合が多いです。それに対しお腹の赤ちゃん(特に頭)が大きいと子宮口で引っかかってしまい、なかなか出てきてくれません。

その場合、吸引分娩や鉗子分娩、緊急帝王切開になることもあります。出産前に、明らかにお母さんの子宮口より赤ちゃんの頭が大きく出産が困難だと判断された場合は、自然出産ではなく、計画帝王切開になる場合があります。

(4)体力がない

お産には相当な体力を使います。妊婦さんに体力がないと、微弱陣痛の原因にもなります。

(5)出産適齢年齢ではない

初産が15歳以下または35歳以上の場合、難産になる可能性が高くなると言われています。

今は高齢出産でも無事に出産をされる方はたくさんいらっしゃいますが、年齢が上がるにつれだんだんと産道が固くなり、骨盤も開きにくくなります。

そのために、出産に時間がかかってしまうことも多いです。

(6)逆子

引用:産婦人科ホームメイト・リサーチ 図版参照

お腹の赤ちゃんが逆子だと、お尻や足が子宮口に向いているので、産道を通りにくく、頭がお腹に残ることで、酸素が脳にいかず脳性まひや仮死状態で生まれてくることもあります。

逆子の場合はそれらのリスクをさけるため、予め帝王切開で生むことが多いです。

(7)ストレスが多い

妊娠するとホルモンのバランスも変わってくるので、怒りやすくなったり、ちょっとしたことで悲しくなったりすることはよくあることです。

しかし、ストレスも溜めすぎると、血流が悪くなってしまいますし、ママの精神状態が赤ちゃんにも伝わるとも言われています。

(8)予定日を過ぎても生まれる兆候がない

予定日を過ぎても生まれる兆候がない場合、予定日を約一週間過ぎた頃に入院をし、生まれる手助けをしてもらいます。

その一週間でも赤ちゃんは育っていくので、巨大児になり出産が大変になることがあります。バルーンを挿入して子宮口を広げて、さらに促進剤を使用して陣痛を促します。

それでもお産がうまく進まない時は、帝王切開に切り替えらえる場合もあります。
【参考URL】

難産の原因になりうることに対してできること

先に述べたように、難産になる原因は一つではなく、様々なものがあります。

予防法としては

  1. 体重管理をする
  2. 適度な運動をし、体力をつける(安静を言われている人は無理をしない)
  3. ストレスを溜めない
体重管理について

一番大切なのは食事の内容です。バランス良い食事を心掛け、減塩も頭に入れながら食事を摂りましょう。

塩分の摂りすぎは、妊娠高血圧症候群の原因の一つにもなります。そして、葉酸や鉄分など、積極的に摂取したい栄養素もうまく取り入れましょう。

運動について

無理のない適度な運動をこころがけましょう。ウォーキングやマタニティーヨガなどがおすすめです。

ストレスについて

旦那さんや友人等に心の内を聞いてもらったり、天気の良い日にゆっくりとお散歩をしたりして気分転換するなど、自分なりのストレス解消法を見つけるとよいですね。

自分でできることは実は少ないです

難産に対して自分でできる予防法はこれくらいで、これらを実践していても難産になってしまう人はたくさんいます。

安産体質になるために、妊娠前から体重管理をしたり運動をして体力をつけることもできますが、先生等の力を借りなければどうしようもならないことも多いです。

出産は十人十色

誰一人として同じ出産はなく、産んでみなければわからない、というのが現実です。出産時も、特に初産の場合は不安もありますし、陣痛の痛み等に対して身体に力が入ってしまったり、取り乱してしまったりする人もいます。

しかし、身体に力が入るとそれだけで産道がさらに狭くなり、赤ちゃんが下りずらくなってしまいます。

経験談ですが、痛い時は「辛いのは自分だけじゃない、赤ちゃんも頑張っているんだ」と思い、心の中で「大丈夫だからね、出ておいでね。」と声を掛けてあげながら陣痛逃がしをしていると、自分自身の力も抜けて、気持ちも落ち着いてきます。

安産で生まれてほしいと願う気持ちは当たり前のことだと思いますが、まだ生まれる前から難産だったらどうしようと不安や心配を募らせてマタニティーライフを送るよりも、約10か月お腹の中で一緒に過ごした赤ちゃんに会えることを楽しみに、できるだけゆったりとした気持ちをもって出産を迎えましょう。

リラックスすることが一番です。

【参考URL】

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