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辛いのはママだけじゃない!~難産による障害の可能性について~

出産が難産になると、ママはとても辛い思いをします。

しかし、その辛い時間は、赤ちゃんも辛いのです。そして、難産によって胎児に障害が起こることもあります。

難産とはなにか、そしてそれにより起こり得る障害の可能性について説明します。

難産とは

人の助けなしには分娩が困難な状態や、分娩が不可能な場合や、規則的な陣痛が始まってから、赤ちゃんが生まれて胎盤が出てくる時間が長い場合を難産と言います。

難産の種類

陣痛の間隔が縮まらず、子宮口もなかなか開かないために出産に時間がかかる微弱陣痛や、母体が太りすぎていて産道にも脂肪がつき、狭い産道がさらに狭くなり赤ちゃんが出てきにくくなります。

又、母体が痩せすぎていると貧血になったり出産する体力がなくて時間がかかり、また出血が多くなったりすること、高齢出産で産道が固くなっていたり体力がなく、お産に時間が掛かったり急遽帝王切開になったりすることなどです。

赤ちゃんを出す手助けとして、鉗子分娩や吸引分娩、さらに助産師さんがお腹を押すなどの行為をすることがあります。

引用:帝王切開ナビ 図版参照

【参考URL】

難産によって起こり得る障害について

難産により胎児に障害が残ってしまうことがあります。赤ちゃんは、お腹にいる時は羊水で守られており、無菌状態で肺呼吸をしていません。

破水をすると無菌状態でなくなり、感染リスクが高まります。また、破水から出産まで時間がかかると、赤ちゃんが酸欠になってしまいます。

出産に時間がかかることにより、赤ちゃんの心拍数が落ちてきてしまうこともあります。難産と関係する知的障害や発達障害等の可能性があるものは以下のものがあります。

ダウン症

引用:ダウン症についてしっかり知ろう!ダウン症の原因は!? 図版参照 (クリックすると拡大します。)

高齢出産(初産が35歳以上)だと難産のリスクが高まり、赤ちゃんがダウン症になるリスクも高まります。

ダウン症で生まれた赤ちゃんは、半数以上に心臓の異常が見られます。

また、知能や運動発達の遅れは、通常の子供に比べ2倍くらいの時間がかかると言われています。

このような知的障害や身体障害の根本的な治療法はなく、平均寿命は約50歳と言われています。

合併症の早期発見や健康管理のため、定期的な健診が大切になってきます。

脳性麻痺

低酸素脳症による脳性麻痺が起こることもあります。先に述べたように、破水から出産まで時間がかかるなど、赤ちゃんの酸欠状態が長引くことにより、このような障害が残ることもあります。

体や手足が自由に動かせなくなる運動障害が残ることがあります。麻痺には個人差があります。

てんかん

てんかんは、脳のどこかの部分の組織が壊されることで起こります。

本人に意識があり、ガクガクと痙攣したり手足や顔がつっぱったりする単純部分発作と、本人の意識が徐々に遠のき本人に意識がないまま、急に動作を止めたり、ふらふら歩いたりする複雑部分発作があります。

難産だけが原因ではありませんが、原因の一つとして考えられています。

胎児仮死

出産が長引くことで胎児が低酸素状態になったり心拍数が落ちると、血行障害が起こります。低酸素状態が長引くと,重症の胎児仮死となって胎児の各臓器に障害がおこります。

そのまま出産すると、引き続き重症の新生児仮死となり、微小脳障害や脳性麻痺になることがあります。さらに重症度が高い場合は、子宮内胎児死亡や新生児死亡してしまうこともあります。

肩甲難産による障害

出産時に赤ちゃんの肩がひっかかって出てこられない状態の事を言います。妊婦さんの骨盤が狭かったり、赤ちゃんが大きいとその頻度は高くなります。

また、他にも、妊婦さんが妊娠糖尿病であったり、妊娠中の体重管理がうまくいかずに体重が増えすぎた妊婦さんや、高齢出産の場合も肩甲難産の原因になることがあります。

この場合、赤ちゃんは肩がひっかかるため、赤ちゃん自身も辛い思いをします。最悪の場合には命にかかわるような事もあります。

そして、生まれてくる途中で神経が傷ついてしまい腕に麻痺が残ったり、骨折などをしてしまう可能性もあります。

低体重児

引用:西日本新聞 図版参照

生まれた時の体重が2,500g未満の赤ちゃんのことをいいます

母体の体重が増えなさすぎることが原因だったり、もともと血圧が高いママや高齢初産のママが妊娠後期にかかる可能性が高い病気です。

胎盤の血管に圧力がかかって赤ちゃんに十分な栄養が送れなくなるため、赤ちゃんの成長が妨げられることがあります。

低体重児で生まれた胎児は、体の機能が完全にでき上がる前に生まれてくると、正期産に生まれた赤ちゃんと比べて注意欠如多動性障害、学習障害、聴力障害などになりやすい傾向があるとされています。

また、低体重児で生まれた赤ちゃんは、将来生活習慣病を発症しやすいことが分かってきました。

呼吸障害

お腹にいる時の赤ちゃんは、胎盤を通して酸素をもらっています。出産で外の世界に出ることで、肺呼吸が始まります。

しかし、出産に時間がかかるなどで赤ちゃんの酸欠状態が続くことにより、呼吸障害が起こる可能性もあります。

また、出産後に呼吸をしようとした時に、胎便が気管支に詰まって呼吸困難を起こしてしまう、いわゆる胎便吸引症候群を引き起こすこともあります。

症状が重くなると出生時から呼吸障害が起こり、酸素をうまく取り入れられなくなることで、吸い込んだ酸素が肺に溜まってしまう肺気腫になってしまう場合もあります。

難産を避ける方法はあるのか

難産は事前に防げないものも多く、産んでみなければわからない、というのも事実です。

しかし、太りすぎや痩せすぎは難産の原因の一つになるので、安産にするためにも体重管理はとても重要です。

運動をしたり食事内容を気をつけたりし、体重をコントロールするようにしましょう。偏った食事はや運動不足は、妊娠高血圧症候群等になりやすくなります。

また、高齢出産の場合は、様々なリスクが上がることも頭に入れておきましょう。

難産と障害の関係

難産によって障害が残ってしまうこともありますが、先天性のものもあり、難産だけが原因とは言えません。

私自身、狭骨盤で赤ちゃんの頭が大きかったために、二人とも陣痛促進剤と鉗子分娩となり、一人目は分娩時間48時間という難産でした。

生まれた時は羊水を飲んでおり産声を上げず、羊水を吸引してもらい、産声を上げた時はほっとしたのを覚えています。しかし、今は二人とも何の障害もなく元気に育っています。

出産方法の変更は医師の判断も大きく関わります

私の場合は、赤ちゃんの心拍数が下がってきたため、促進剤と鉗子分娩という判断を医師が下しました。

骨盤の狭さと赤ちゃんの大きさのバランスが合っていないことが事前に分かれば、計画帝王切開になることもありますし、何かしらトラブルが起き、緊急帝王切開になる場合もあります。

どの場合にしても、医師により決断するタイミングは違います。その決断の誤りにより障害が残り、過去には裁判になった事例もあります。

心配事はなんでも相談できる、信頼できる医師を選ぶことも大切かもしれません。また、出産後赤ちゃんに何かあった時に対応できるNICUがある病院を選ぶ方法もあります。

障害を持って生まれても

約10ヶ月共に過ごし、命をかけて出産して生まれてくる我が子。

もし障害を抱えて生まれてきたとしても、愛情をたっぷりと与えて接してあげることを願います。

【参考URL】

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