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切迫早産の兆候と原因~治療方法はあるの?~

切迫早産とはどんな状態を言うのか、どんな兆候や症状があり、どんな治療法があるのかを説明します。

何のトラブルもなく無事出産する妊婦さんもいますが、中には切迫流産や切迫早産、難産等、様々なトラブルを乗り越えて出産をする妊婦さんも多いです。

今回は、切迫早産について詳しく説明します。

どんな状態を切迫早産と言うのでしょうか

引用:トコちゃんベルトの青葉 切迫早産の図版参照

切迫早産は、早産になりかかっている状態を指します。子宮収縮が頻回に起こり、子宮口が開き、赤ちゃんが出てきそうな状態を言います。

早産は、正期産(37週0日から41週6日まで)以前のことを言い、日本では22週0日から36週6日までの出産を早産と呼びます。

早産になると、生まれた赤ちゃんに呼吸障害などが起こることもあります。早産になる率は全体の5%くらいと言われています。

切迫早産の初期症状

切迫早産の初期症状としては、

  • 血液の混じったオリモノが出る
  • 出血する
  • 月経のような下腹部痛がある

などがあります。

このような症状が妊娠初期や妊娠中期に現れると、切迫流産と診断されます。(流産しやすい状態)

どんな原因があるのでしょうか

①感染症によるもの

感染症が早産の原因の一つになることがあります。

細菌性膣症 普段から体内にある最近が膣内で異常に増える状態です。 一旦細菌性膣症になると、病原菌に感染しやすくなります。 自覚症状はほとんどありません。
頸管炎 細菌性膣症に気づかずそのままにしておくと、さらに感染が上方に進み、子宮頸管まで到達し、炎症を起こします。
おりものが増えるなどの症状があることもありますが、自覚症状がないことも多いです。 クラミジアの感染が原因のこともあります。
絨毛膜羊膜炎 細菌性膣症や頸管炎の原因菌が卵膜から子宮に広がり、羊水にまで達したものを言います。
ここまで感染すると、前期破水をおこす場合もあります。 オリモノの臭いがきつくなったり、下腹部痛の症状が出たりします。

感染症による切迫早産の治療法は、膣の洗浄や抗菌薬の局部投与や全身投与をします。

②子宮頸管無力症

(クリックすると拡大します。)

子宮口が開きやすい体質のことを指します。

子宮頸管の長さもどんどん短くなっていきます。

子宮口がどんどん開いていき、流産や早産の原因になります。

治療法として、子宮口を縛る手術をすることもあります。

③子宮筋腫がある

引用:慶應義塾大学病院 図版参照 (クリックすると拡大します。)

子宮筋腫は、成人女性の3人から5人は持っていると言われています。

筋腫を抱えた妊婦さんも多いです。

筋腫が赤ちゃんの発育を妨げる位置にあると、流産の原因になることがありますし、筋腫があるとどうしてもお腹が張りやすくなるので、早産の可能性も高くなります。

場所によっては、赤ちゃんの発育を遅らせてしまったり、常位胎盤早期剥離になってしまったり、逆子が治りにくくなることもあります。

また、子宮口を塞ぐ位置にあると、産道を塞ぎ経膣分娩が困難になり、帝王切開となる場合があります。

その場合、通常より出血量が多くなることもあります。妊娠中は、筋腫にも栄養が行くので大きくなりますが、出産すればまた元の大きさ、又は小さくなります。

④多胎妊娠

多胎妊娠は、単胎に比べて、早産や切迫早産、妊娠高血圧症候群、血栓症などの合併症などすべてにおいてリスクが上がります。

【参考URL】

切迫早産の治療法について

引用:役に立つ薬の情報~専門薬学 図版参照

上記のような症状においての治療法の他、子宮収縮が続き子宮口の開大が進んでしまう場合は、子宮収縮抑制剤(ウテメリンなど)を処方されることがあります。(張り止めとも呼ばれます)

また、大抵の場合は、安静生活を指示されます。

自宅安静の場合、その程度により外出を控えるものから、寝たきりの状態までのものまであり、上のお子さんの子育てや家事等があるとなかなか難しいかもしれませんが、医師の指示に従いましょう。

また、収縮が頻繁にあり、薬の服用で押さえられない重度の妊婦さんや、破水をしている人は管理入院となり、子宮収縮抑制剤の点滴を受けます。

この点滴にもレベルがあります。一番安静にしなければいけない妊婦さんは破水をしている人で、歩行はもちろんのこと、食事や排尿排便もベッドの上で行います。

長期になると苦痛を伴いますが、生まれてくる赤ちゃんのために、一日一日を過ごすようにしましょう。

切迫治療の必要性について

切迫早産の治療は、未熟児(出生時の体重が2500g未満の低出生体重児のこと)出生の防止にも繋がり、原則的には妊娠継続をできるだけはかるようにします。

しかし、母体や胎児が危険な状態であると判断された場合、妊娠週数に関係なく人工出産になる場合があります。

早産で生まれた赤ちゃんは、NICUでの治療が必要になります。

 早産の治療目標 第一段階では赤ちゃんが1000gに達する27週から28週第
二段階では赤ちゃんが1500gに達する30週
最終目標は赤ちゃんが2500g以上になる36週

安静解除について

安静を指示された妊婦さんも、大抵36週くらいになると安静解除になります。

これは、この時期まで赤ちゃんがお腹の中で育っていれば、外での生活にも十分対応できるからです。

安静解除になり薬や点滴を止めた途端に陣痛が始まり、出産になる人もいます。

まとめに

このように、早産になる原因はいくつもあり、予防法は、切迫早産となる原因の早期発見です。

私自身二人出産していますが、二人とも妊娠初期から度々出血があり、切迫流産・切迫早産の診断を受けました。

36週に入るまでウテメリンを服用し、自宅安静を指示されました。

一人目の時は、細菌性膣症にもなり、膣洗浄等の治療も受けていました。

入院にまでは至らなかったので重度ではなかったですが、それでも約10ヶ月、行動に制限がある生活は、多少なりともストレスを感じました。

特に妊娠週数が浅い時期はとても不安でしたし、下の子の妊娠時は上の子の育児もあるので、無理をして動いてしまう事もありました。

しかし、早産の予防に「安静」はとても大切です。周りに頼れる人がいれば手助けをしてもらいましょう。

働いている方は職場の理解がないと難しいかもしれませんが、まずはお腹の赤ちゃん、そしてご自身の身体の事を考えましょう。

少しでも張りを感じたら休む、意識して安静にする、そして、不安定な気持ちは赤ちゃんにも伝わりますので、自分に合ったリラックス方法を見つけ、赤ちゃんに会える日を励みにし、できるだけゆったりとした気持ちで過ごすようにしましょう。

【参考URL】

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