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妊娠中の心配なトラブル―子宮頸管長が短くなるとなぜ良くない?

妊娠後期の妊婦健診では、頻繁にチェックされる「子宮頸管長」。これって、なんのために調べているの?

知っておきたい!早産傾向を知るためのバロメーター・子宮頸管長

産院によっては、定期検診のときに、腹部エコーのほかに内診(経膣エコー)を早い段階から行うところと、妊娠後期になってから行うところがあり、開始の時期や頻度に差がありますが、それによって子宮頸管長を測定しています。

子宮頸管長とは、子宮頚部の長さのこと。この子宮頚部は、出産時に産道となるものです。

個人差はありますが、通常の子宮頸管長は約35~40ミリと言われています。風船をイメージしてみてください。

丸い風船が子宮だとすると、結んであるところが子宮頸管にあたります。

普段は固く閉じていて、十分な長さを保っているのですが、お産が近づくとだんだん短くなってゆきます。

ところが、早い段階から開いてきてしまう場合があるのです。これを「切迫早産ぎみと診断されたり、酷い場合は即日入院になります。

引用:日本産科婦人科学会 切迫早産図版参照

個人差が大きいので、一概にこれくらい必要、とは言いにくいのですが、だいたい妊娠9ヶ月(32週)ごろから徐々に短く(30ミリ以下)なってくるのに対し、それ以前に20~25ミリになってしまうと入院になるケースが目立ちます。

また、何らかの原因により急激に短くなったときは要注意です。

手術が必要になる場合―子宮頸管無力症

子宮頸管長が短いと診断されると、疑われるのが「子宮頸管無力症」です。流産・早産の原因となり、自覚症状がないまま進行するので非常に厄介です。

引用:産婦人科専門医・周産期専門医からのメッセージ 図版参照

なぜ無力症になってしまうのかも、過去の中絶による裂傷、細菌感染による膣炎など、理由がはっきりしていることのほうがまれで、多くは原因不明です。もともと頸管が弱いひともたくさんいます。

子宮頸管無力症と診断されると、頸管を縛る手術をします。また、流産・早産経験があれば、予防的処置として行われることも。

筆者の友人は無力症と診断され手術しましたし、義妹は早産防止のために行いましたので、術になることは決して珍しいことではないと思います。

手術自体は簡単なものですが、やはり痛みはあるらしく、術後義妹は泣いていました。

その後の入院生活は、10日間トイレ以外はできるだけベッドの上でじっとしているようにとの安静指示が出ていました。

退院後自宅療養に入り、張り止めのお薬(ウテメリン)が出産直前まで処方されました。

縛ってしまえば、まれにそれでも早産になってしまうこともありますが、多くは臨月までもたせることができるので、有効な手段として選択されています。

【参考URL】

切迫早産で入院となったら

先に述べたとおり、子宮頸管長には個人差があるのと、妊娠週数、そのひとの体の状態、既往歴、初産か経産かなど、総合的な見地から自宅安静なのか、入院管理なのかが判断されます。

先生の方針によるところも大きく、25ミリを切っていなくとも入院になる場合もあります。

子宮頸管は一度短くなったら戻らないと言われており、短くなること=お産が進行していることと同義だからです。

筆者の担当の先生も、切迫早産に対しては先手を打つことが大事、と言っておられました。

早産で未熟児のまま生まれてしまうと、障害が出てしまうこともあり、成長にはさまざまなリスクを伴います。

安全なママの子宮の中で正産期まで十分に育つことは、赤ちゃんにとって非常に重要なことなのです。

また、先生はできるだけ入院を避けてあげたいとも言ってくださいました。切迫早産での入院は絶対安静が鉄則で、多くは出産まで退院できません。

恥骨痛、下腹部痛などの自覚症状があるひともいますが、普段と変わらないのに入院することは、想像以上に苦痛なのだそうです。

小さいお子さんを残してともなれば尚更ですね。

差額ベッド代や入院食事費、使う点滴(張り止めのウテメリンなど)の量などにより、入院費用もかさみます。

切迫早産になったからと慌てて保険に入っても、その妊娠は適応外の場合が多いので、妊娠がわかったらすぐに、自分やご主人の保険を見直しましょう。

子宮頸管長を保つポイントその1・骨盤ベルトを使う

子宮頸管が短くなるのを予防するポイントを2つご紹介しましょう。

妊娠後期に入り、子宮頸管が正常に短くなる理由は、赤ちゃんが大きくなり、羊水量が増えることで子宮が重たくなり、その重みで頸管がだんだん緩んで開いてゆくからです。

つまり、逆に考えれば、できるだけ頸管に負荷をかけないよう心掛ければよいのです。

反省も込めて白状すると、筆者がひとり目と3人目で切迫早産と診断されたのは、どちらも旅行した後の検診でした。

自分では無理をしてるつもりはなくても、子宮を支える子宮頸管には負荷がかかり続けていたのですね。

3人目に至っては、暑いのを理由に骨盤ベルトを外していたことも良くありませんでした。

骨盤ベルトは早産防止だけでなく、腰痛軽減にも役立つので、反面教師のわたしからも強くおススメしたいです。

子宮頸管長を保つポイントその2・仕事や家事を頑張りすぎない

また、お腹の張りも頸管を短くする要因です。筆者も、お腹が張るたびに「これでまた短くなるのでは…」とびくびくしました。

張り止めのお薬を欠かさず飲むこと、仕事や家事で無理をしないことが肝心です。

3人目のときは、先生から仕事もできればセーブしたほうがいいと言わたので、検診翌日から早めの産休に入りました。

布団の上げ下ろしで出血したこともあったので、家族に代わってもらいました。「おかあさんて、お家のこと、子どものことで大変なんだよね。

無理しがちだから、無理しないことを頑張って」という、先生の理解ある言葉が温かく胸に刺さりました。

妊娠中、お腹の赤ちゃんを守ってあげられるのはあなたしかいません。無事に臨月を迎え、素敵なお産ができることを祈っています。

【参考URL】

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