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お産なんて怖くない-難産を繰り返さないために-

難産への不安を抱えるあなたへ

初産の方にとっては、お産が未知のものであるが故に、この世で1番辛い痛みだとか身体が2つに引き裂かれるような痛みであるといった世間の情報から、お産への不安をいくらか抱えている方もいらっしゃると思います。

また、1度でも難産の体験がある経産婦さんにとっては、妊娠した場合、出産予定日が近づくにつれて、徐々に思い出される恐怖に不安を覚える方も多いのではないでしょうか。

1度難産を体験すると、もう子どもは産まないと決心される方もいると思いますが、生物として子孫を残すため、産みの苦しみは忘れやすいよう本能的にプログラムされているそうです。

そのため、再び妊娠してずっと喜びいっぱいだったのに、いざ陣痛が始まった時に恐怖を思い出して後悔するといった私と同じような経験をする方もいるでしょうし、分娩室に移動した瞬間に恐怖が始まるという方もいると思います。

このような不安や恐怖を少しでも和らげるために、これからご紹介する難産の原因や影響、できる限りリスクを回避する方法を知っておきましょう。

そして、できる限り自然分娩で出産に至ることができるよう備えてみてはいかがでしょうか。

難産とは、どのようなお産を指すのか

引用:ある産婦人科医のひとりごと 図版参照

難産とは、正常分娩の経過を辿らないお産のことを指します。

例えば、医学的介入等産科医や助産師の手を借りなければ出産に至ることができない状態や、陣痛が始まっても丸1日以上出産に至らないような時間がかかり過ぎる分娩が難産と言われます。

ただし、難産という言葉は医学の現場だけではなく日常的に使用される言葉であり、産婦の主観的な痛みや苦しみの程度が大きい場合にも、難産であると表現されたりするのが一般的です。

どうして難産になるのか

難産の原因としてまず挙げられるのは、胎児の大きさとお母さんの産道の広さがあっていない場合です。

これには、骨盤が狭いことや子宮頸管(子宮の入り口)が狭窄しているといったお母さん側の原因(産道の異常)と巨大児や奇形児、逆子といった胎児側の原因があります。

他には、娩出力という胎児を産み出すための力が弱い場合にも、微弱陣痛といって分娩に異常に時間がかかるということになり、難産の原因となります。

引用:慶應義塾大学病院 図版参照

これらの難産を引き起こす要因としては、胎児の遺伝的な問題や胎位(逆子等)の異常等もありますし、過度な体重増加による産道の狭窄や痩せすぎといった体力低下による不十分な娩出力も関係します。

また、妊娠糖尿病等の合併症に起因するものあり、不可抗力な要因から妊娠中の管理によって回避できるものまで様々であると言えます。

難産はなぜ良くないのか-お母さんへの影響-

分娩があまりに長引いたり、巨大児のために子宮が過度に拡張していたりすると、分娩時に子宮や胎盤にかかる負担が大きく、お母さんの大量出血を招くことがあります。

また、胎児の奇形や胎位の異常から、胎児が産道に引っ掛かって子宮頸管や子宮口が切れたり裂けたりすることも大量出血に繋がり、輸血が必要になったり、最悪の場合には脳への酸素供給が不足することによる植物状態、または死に至ることだってあるのです。

稀にではありますが、難産の場合により起こりやすいとされているのが、羊水塞栓症です。

このケースでは、羊水が母体の血液内に混じることで、全身のあちこちの血管で血液が微細な塊を作り、あらゆる血管がつまりやすくなるために、肺塞栓といった呼吸障害や脳梗塞を招くこともあります。

難産はなぜ良くないのか―赤ちゃんへの影響―

引用:メイクマニュアル医学マニュアル 図版参照

分娩中に赤ちゃんが産道に引っかかることで、身体に傷ができ出血したり、脱臼や骨折したりすることがあります。

また、分娩に異常に時間を要した場合や、臍帯が赤ちゃんに絡まった場合に酸素供給が不足し、脳へ十分に酸素が行き渡らずに、命は助かったとしても重篤な後遺症が残る場合もあります。

脳への後遺症が残った場合には、それは身体や知的な発達障害として子どもの成長に影響を及ぼします。

例えば、一生人工呼吸器を必要とした生活になることもありますし、食事や排泄等全ての日常生活行動に援助が必要になる場合、療育といって障害をもつ子どもが社会に適応できるように専門的な教育を受けていかなければならない場合等、後遺症や障害の種類や程度によって様々な支援が必要になってくるでしょう。

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難産のリスクを低下させるためにできること

難産には、遺伝的な要因もありますし、偶然の出来事によってなることだってありますので、完全に回避することはまず不可能だと言えます。

しかし、できる限りの対策をとって、お母さんにも赤ちゃんにも優しいお産となるように心掛けていきましょう。

第一にできることは、産科医や助産師に受けた指導を守り、正常な妊娠経過を辿ることができるよう自身の健康を管理することです。

過度な体重増加は難産の要因となるのですから、自分のBMIから指導された体重増加の範囲内におさまるように体重管理をします。

妊婦は何をしても体重が増えるという方もいますが、1度目の妊娠で体重が20kg近く増加し、分娩に30時間も要するという難産を経験した私は、2人目の妊娠時には餡子もケーキも絶ち助産師の指導通りに体重を調整することができています(もともと肥満のため、体重増加は5kgまで)。

強調しておきますが、妊婦でも空気を食べて太るということはありません。気持ちの問題です。

それとは逆に、若い女性の場合、体重の増加を気にして妊娠中でもダイエットをする方がいるようです。

ダイエットは胎児の成長阻害や母体の体力低下につながるので、しっかりと栄養を確保して下さい。

次にできることは、臨月に入ったらいつ陣痛が始まってもよいように心構えをもっておくことです。

前駆陣痛でも本当の陣痛でも、とにかく定期的な子宮収縮が始まったと感じた時には陣痛の程度や経過、その他症状等を正確に産科医や助産師に報告できるようにすることです。

陣痛が始まって長時間経っても子宮口が開かない場合は、陣痛促進剤適応の可否を検討することになりますし、分娩経過中に胎児の状態やお母さんの症状に変化があれば、吸引分娩に移行することもあります。

帝王切開の決断についても、妊婦本人からの症状の訴えやその変化がとても重要になります。

最後に、難産の経験があるとか初産でも非常に怖がりで恐怖がいっぱいといった方には無痛分娩を選択するという方法もあり、それも難産のリスク低下につながります。

こういった恐怖感というのは、無意識下にいきむことを抑制するため娩出力の低下を招くことがあります。

そこで、無痛分娩を予定しておくことで、より安心感を持ち、リラックスした状態で出産を迎えることができます。

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