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妊娠中の痔の原因と自分でできる対処法

1.痔とは、どのような病気か?

痔とは、肛門周辺や肛門にできる病気のことを言います。痔の形態によって、主に痔核(いわゆるいぼ痔)や裂肛(切れ痔)、脱肛(ぬけ痔)、痔瘻(あな痔)の4種類に分けられます。

引用:東洋堂 図版参照

また、特に頻度の高い痔核は、できる場所によって内痔核(肛門の内側にできた血マメのようなもの)と外痔核(肛門の外側にできた血マメのようなもの)に分けられます。

妊娠中になりやすい痔のタイプとは?

妊娠中に痔になる人に多いのは、痔核(特に内痔核)と裂肛です。もう1つの痔瘻はもともと男性に圧倒的に多いタイプです。

この痔瘻は、肛門周囲の感染と膿瘍形成が繰り返されて皮下にトンネルまで作って膿を溜めてしまった状態ですから、頻回な下痢やお尻の異常等を放置しない限り、妊娠中の女性はあまり心配しなくても良いです。

引用:プレママタウン  図版参照

私の場合は、長子妊娠時の後期に突然できた指の先程の大きさがある内痔核に悩まされましたが、出産後数日で自然に吸収されていきました。

また、2人目妊娠時には、妊娠中期に入ったころから裂肛の繰り返しにかなり悩まされました。痛みもありますし、トイレのたびに圧迫止血をするということが続きました。

数えきれないくらい切れたので、病院を受診しようかと考えてみたのですが、とりあえず自分でできる限りの対処法を試してみたところ、妊娠後期に入る頃には解決していました。

そこで、現在痔に悩んでいる妊婦さんや、そのリスクを抱えている方の参考になるように自分でできる対処方法をご紹介していきたいと思います。

2.なぜ妊娠中は痔になりやすいのか?

妊娠中に痔になりやすい理由は主に2つあって、1つ目は下半身の血行が滞りやすいためです。

これは、大きくなった胎児や子宮に腹部周囲の血管が圧迫されて、下半身に血流が集まりますし、そのために肛門付近の細かい血管も怒張した状態になりやすいからです。

そのような原因があるところにちょっとした刺激が加わると、血が溜まってイボを作ったり、切れてすぐに出血してしまったりするわけです。

2つ目は、妊婦が便秘になりやすいからです。

女性ホルモンの働きで腸の活動が鈍くなったり、運動の機会が減ったりと、とにかく妊娠中は便秘になりやすいものです。

便秘によって強くいきむことや、固い便が肛門付近を通過すること自体が刺激となり、を発生 させてしまうわけです。

ですから、痔を予防したいのであれば、食物繊維の摂取や規則正しい生活を送る等、やはり便秘を予防するような行動を心掛けるということが最重要になってきます。

【参考URL】

3.妊婦が痔になったら、まずするべきこと

自分が痔になったかもしれないと気付く時のシチュエーションは人それぞれですが、多くの方はトイレでの排便時、または排便後に気付きます。

それはいきんだ時の痛みやコブの様なものが当たる違和感、排便後拭いた時にトイレットペーパーに付着した血液等、痔の種類や症状によって異なります。

痔になったら痔の状態と程度の観察が必要

では、このような症状に気付いたら、あなたはどうしますか。触れたくない部分だし、見たくもないし、とりあえずそっとしとこうということで、何もしないなんてことにならないように気を付けて下さい。

少なくとも、痔核ならどのくらいの大きさなのか、皮膚のただれや色はどうか等自分で確認するようにしましょう。

そうしないと、このまま自宅で様子を見ていていいのかすぐに診察を受けるべきか判断もできませんし、酷くなっているのか良くなっているのかも分かりません。

お風呂に入った時にそっと触ってみるなり、入浴後に鏡や自撮りでチェックする等をおすすめします。

4.お尻への直接的な刺激を避けて清潔にしよう

お尻への直接的な刺激を避けるには、まずトイレの習慣から見直しましょう。

トイレットペーパーは保湿性の高い柔らかい物を使用し、排便後はゴシゴシとこすり拭きはせずに押し拭きにしましょう。

押し拭きというのは、肌の弱い赤ちゃんや高齢者の肌を拭く時によく用いられる方法ですが、肌に当てたトイレットペーパーを左右には動かさずに上下に押して離してという動作を、接触面を変えたり紙自体を変えたりしながら繰り返して、汚染を取り除く方法です。

次に、ウォシュレット(おしり洗浄器)を使用する方の場合は、水の勢いを若干弱めに設定しておく方が良いです。

水の勢いが強すぎると、皮膚の感覚がそれに慣れてしまうので、水分を拭う時に強い力が加わっても、そのこと自体に気付きにくくなるからです。

お風呂で身体を洗う時も同じで、患部はゴシゴシとこすらずに泡で優しく包み込むように洗うよう心掛けて下さい。

ただし、しっかりと汚染物を除去しないと、傷から細菌感染を起こして、痔を悪化させてしまう可能性もありますので、その点にも留意が必要です。

5.お尻への刺激になるような食事にも注意しよう

 刺激になるような食物を摂取すると痔の悪化を招きます。

逆に、刺激を避けていれば、もともと備わっている自然治癒力により回復に向かうことも期待できます。

代表的な例で言えば、食物繊維の豊富な海藻類等も摂取しすぎれば消化が間に合わずに、そのまま排泄され、余計な刺激となるので注意が必要です。

また、唐辛子等の香辛料も肛門付近の粘膜を刺激して傷めることがありますので、ほどほどにしておく必要があるでしょう。

私の場合は、結局痔を自力で治すことができましたし、生活習慣と予防に注意すれば自然に治る方が多いのも事実です。

ただし、妊婦の場合、便秘薬や皮膚炎症の治療薬など市販薬を自己判断で使用するわけにはいきませんし、出産時に悪化する可能性も視野に入れておかなければなりません。

少しでも不安を感じるのであれば、早めにかかりつけの産婦人科や肛門科を受診して、薬の処方や場合によっては手術の可否などの治療法についても相談しておくと良いでしょう。

【参考URL】

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