赤ちゃんようこそ.com > 悩み > 出生前診断のメリットと問題点を押さえておこう

出生前診断のメリットと問題点を押さえておこう

1.出生前診断について話し合っておこう

引用:株式会社プラスアール  図版参照

赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるうちに特定の病気や障害があるかどうか知ることができる出生前診断ですが、その結果によっては、赤ちゃんの生命やお母さんお父さんの人生に大きく影響を与えます。

だからこそ、診断自体を受けるかどうか決めることもとてもデリケートな問題です。

高齢出産であったり、親類に遺伝的な病気をもつ人がいたりする等、妊娠前から赤ちゃんの健康について不安をもっているお母さんもいれば、妊婦健診等妊娠の経過で気になることが出てきたりすることもあるでしょう。

前もって、出生前診断について夫婦や家族でじっくり話し合っておければ良いのですが、そのような時間を持てない方も多いでしょうし、妊娠前にはなかなか実感の湧かない問題でもあります。

しかし、出生前診断のほとんどは妊娠初期に実施するものなので、つわり等に悩まされてしっかり考える時間を持てないままに時期が過ぎていたということもありますし、妊娠の発覚時にはすでに妊娠中期に入っていたということもあるでしょう。

ただ、出生前診断の存在や期限があることを知らないままに、いつの間にか出産間近になっていたというような後悔のないように、この記事を参考にしていただければと思います。

2.出生前診断にはどんなメリットがあるのか知りたい!

高齢出産であったり、親類にダウン症(21番染色体のトリソミー)等を持つ人がいたり、過去に遺伝的な病気を持つ胎児を妊娠・出産した経験がある等、出生前診断を受けるには医学的な適応があることと、妊婦さんやそのご家族などの希望がある場合に限られます。

引用:中日新聞  図版参照

ですから、出生前診断を受けるケースでは赤ちゃんの健康について何らかの不安を抱えている場合が多く、検査を受けることで病気の可能性が極めて低いという結果が出れば、安心を得られるというメリットがあります。

また、病気や障害の確定診断が出た場合にも、残りの妊娠期間で情報収集等をして、赤ちゃんを受け入れる体制づくりをすることができます。

3.病気や障害の受け入れには心の準備が必要

先天的な病気や障害といっても、手術で根治が望めるものから、一生付き合っていかなければならないものまで様々です。

子どもの病気が重篤であればあるほど、また障害の程度が重ければ重いほど、受け入れるのは大変なことですし、なぜ我が子がという気持ちになります。

お母さんであれば、診断直後には子どもの病気は自分のせいではないかと自分を責める方も多いのではないでしょうか。

また、母親と違って、子どもが生まれてからの関わりで徐々に父性を獲得していくとされている父親の場合、子どもが生まれたということだけでも役割の変化を求められるのに、そこに病気や障害の受容が加わると、受け止めるのに時間を要したり、受け止めきれないと感じたりする方もいらっしゃるようです。

しかし、検査を受けて、病気や障害の診断を経て出産への決意をした夫婦の場合、育児に直面する前に考えたり、話し合ったりする期間を持てるというメリットもあります。

4.療育への情報収集をして子育ての体制を整えておこう

療育とは、障害を持った子どもが社会に適応できることを目指して行われる治療や教育のことです。

引用:宇城市 図版参照

生まれた子どもの発達が遅れていることを気にして、子どもが1歳になる前から子育て支援センター等に相談をする親もいれば、我が子に限ってという思いから専門機関に相談せず、小学校に入学してから担任に指摘されて療育を開始するというケースもあります。

子どもの障害について親が受け入れられなかったり、目を逸らしたりしていると、子どもが適切なサポートを受けられずに、結果として子どもの社会的な能力を伸ばしてあげられないといったことに繋がるのです。

ですから、生まれる前から病気や障害について情報収集ができ、社会的なサポート体制等を知って、子どもを受け入れる準備ができるという点も出生前診断のメリットだといえるでしょう。

【参考URL】

5.出生前診断の問題点も知っておきたい!

子どもの障害や病気に大きな不安を抱えていたりする場合に様々なメリットがある出生前診断ですが、安易に受けられるものではないし、完璧なものでもありません。

そもそも、生まれてくる赤ちゃんが持っている病気のうち遺伝に関わるものが2割程度とされているため、出生前診断陰性=障害児でないということにはなりません。

また、出生前診断で病気や障害を指摘された場合、妊娠の継続についての選択を迫られるというケースもあります。

事実として、出生前診断で陽性と出た場合に、人工妊娠中絶を選ぶ方もいます。

引用:内閣府男女共同参画局 図版参照

出生前診断の結果というのは、生命や人生を左右しかねない重大なものですから、検査を受けるという選択をした場合には、結果がでた後にどのような方針とするのかしっかりと話し合っておかなければなりません。

6.出生前診断を過信しないように

羊水検査や絨毛検査のように確定診断がつく検査方法もありますが、採血や超音波検査でわかることは、あくまでも病気や障害の確率があるということに留まります。

また、リスクのある検査でもあらゆる病気や障害が分かるわけではありません。妊娠中に正常の経過を辿っていても、分娩時にへその緒のトラブルで赤ちゃんに酸素が供給されずに脳に後遺症が残るケース等もありますし、生まれてから心臓病が発覚するというケースもある等何が起こるかわからないのが妊娠や出産です。

出生前診断の結果が全てではないということは当然ですし、どのような子どもが生まれてこようと子どもを受け入れるための心の準備は必要と言えそうです。

7.妊娠の継続について夫婦や家族内で意見が異なることも

障害がある子どもの中絶は障害者差別だと思うか

子どもに障害があった時にも妊娠を継続しようと話し合っていた夫婦でも、いざ診断がついて、それを両家の両親に話したところ、出産への大反対にあい、結果的に人工妊娠中絶をしたという話もあります。

胎児に障害があると診断がついた場合、このように中絶を選択するケースの方が多いというデータもあり、出生前診断は障害者差別であるとか生命の選別であるといった倫理的問題もはらんでいます。

個人的には中絶は許されることではないという思いもありますが、日本が障害者やその家族にとって住みやすい社会であるかと問われればそうとも言えないと感じています。

療育を受けるとなると施設への送迎も必要ですし、遠くの養護学校へ通わなければならない場合もあり、出産前はキャリアウーマンとして働いていた女性でも、仕事の継続自体が困難になったりする現実があります。

妊婦さん自身はもちろん、父親や両親等関係者で考え方や価値観が異なるのはもちろんですが、後悔のないような選択ができるよう努めたいものです。

8.出生前診断の費用は基本的に自己負担

遺伝学的検査といわれるような染色体を調べる検査(採血検査や羊水の検査等)から、全く侵襲のない超音波検査等、出生前診断といっても様々な種類がありますが、基本的に保険の適用外となり、その費用は自己負担です。

比較的安価とされている母体血清マーカーテストでも1万は超えるのが一般的ですし、新型出生前診断では20万以上という病院もあります。

妊娠や出産にあたっては、通常でも世帯収入の低下や出費の増加があるのですから、費用の負担やカウンセリングや検査に要する時間等も含めて出生前診断を受けるか否か選択すると良いでしょう。

【参考URL】

関連記事

  1. 高齢出産での出生前診断は必要か考えよう
  2. 逆子をお灸で治したい時に知っておくべきこと
  3. 妊娠中や産後の薄毛や抜け毛の原因と対策
  4. 保湿と栄養補給で妊娠線を予防しよう!!
  5. 産後も素敵Bodyママを目指して
  6. 妊娠線を消す方法~できてしまった妊娠線のケア方法~
  7. 妊娠線の予防と対策